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aboutサンダーバード号
特急サンダーバード号は、関西と北陸を結ぶ、JR西日本が運行する特急列車です。
関西と北陸は結びつきが強く、国鉄時代から特急「雷鳥」「白鳥」など、数多くの特急が運行されてきた区間でもあります。
サンダーバード号は、国鉄が民営化して間もなく、新型車両の登場に合わせて誕生しました。
北陸新幹線が順次延伸されるに伴い、運行区間が新幹線と重複するサンダーバード号は運転区間がそれに呼応して短縮され、2015年の新幹線金沢延伸で金沢~魚津間の乗り入れが、2023年の新幹線敦賀延伸で敦賀~金沢間の乗り入れが廃止されました。
名古屋・米原と金沢を結んでいた「しらさぎ号」も敦賀駅までの運転となりました。
大阪から金沢へ向かう際は敦賀駅で北陸新幹線へ乗り換える必要があります。
現在は大阪~敦賀間を最高時速130km/hで結ぶ新幹線連絡特急として活躍しています。
今回はそんなサンダーバード号のグリーン車を紹介しようと思います。
普通車も別の記事で紹介していますのでぜひ御覧ください。
特急サンダーバード号の運行区間・停車駅
運行区間
停車駅
高槻駅や堅田駅、近江今津駅には、通勤需要を見込んで朝夕に停車します。
特急サンダーバード号の使用車両
特急サンダーバード号の車両編成
- 普通車自由席:なし(2024年3月16日より廃止され、全席指定席となりました。)
- 普通車指定席:2~12号車(3号車に女性専用席が設定)
- グリーン車指定席:1号車←今回紹介
基本は9両編成で運行され、場合によっては12両編成でも運行されます。
3号車に女性専用席が、4号車に車椅子対応設備が設定されています。
特急券はチケットレスが便利!
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区間によっては割引価格で購入できます!
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特急サンダーバード号のFree Wi-Fi
すべての座席でFree Wi-Fiが利用可能です。速度は走行区間や接続数に応じて変動します。
特急サンダーバード号の車内紹介
これから紹介する車内は、改装工事後の683系車両の様子です。改装工事前の車両は少数ですが、一部の列車の内装は写真と異なる点に留意してください。
今回普通車は紹介していません。普通車は以下の記事を御覧ください。
グリーン車指定席車内
車内全景
2+1の3列で座席が並びます。
参考までに普通車はこちらです。
グリーン車と異なり2+2の配列で、座席の作りも全く異なっています。
普通車と比較してグリーン車は重厚感や落ち着きを感じられます。
座席
座席というよりマッサージチェアやソファを思い浮かべてしまうほどどっしりとしています。座り心地も最高で、座面の反発具合がベストです。
コンセント
普通車には一部の座席のみコンセントが設置されていますがグリーン車は全座席にコンセントが設置されています。
リクライニング
リクライニングはめちゃくちゃ倒れます。
リクライニングは座席横のボタンを押すことで作動します。
角度差が結構ありますので後席への配慮は忘れないでおきたいですね。
テーブル
テーブルは1種類のみ利用可能です。
よくある前席背面のテーブルを利用するのではなく、肘掛けに内蔵されたテーブルを展開する形式です。この方式のメリットは座席の前後間隔が広いグリーン車でもテーブルを直ぐ側に置いておけることですが、テーブルの奥行きが足りないという欠点があります。パソコン作業は頑張ればいけそうですがSurfacePro・Goシリーズはきつそうです。
最近の肘掛け内蔵テーブルは進化しており、近鉄「ひのとり」では、肘掛け内蔵テーブルでもかなりの奥行きを確保していますが、このサンダーバードのテーブルは奥行きに関して若干不満が残ります。
また、テーブルは二つ折りの状態で格納されていますが使用時は展開して使用するようにとの注意書きがありました。このあたりも不満です。前述のひのとりは二つ折りの状態でもミニテーブルとして利用可能な設計になっています。
ドリンクホルダー
ドリンクホルダーが設置されています。大体のペットボトルは入ります。
前述のテーブルが格納されている肘掛けとは逆の肘掛けに格納されています。
テーブル→ドリンクホルダーの順で展開すればドリンクホルダーとテーブルは併用が可能です。
枕(可動式)
フカフカの枕が設置されています。普通車と異なりきっちりと枕があるのは良いですね。
枕の位置は上下方向に調節可能です。
読書灯
座席の上に読書灯が設置されています。
普通車と機能・デザインともに同じです。
読書灯の横にある小さな穴がボタンで、押すことによって点灯/消灯が切替可能です。
背面ポケット
背面ポケットが設置されています。広報誌とかパンフレットとか入ってるのかなと思いましたが何も入っていませんでした。
最前列は前に座席がないので代わりに写真のようなポケットが設置されています。
フック
お土産袋などを掛けておけるフックも装備されています。
アームレスト(肘掛け)
座席中央のアームレストは固定式です。肘掛けのカバーが木目調で落ち着きます。本物の木なんですかね?そのあたりは判別できませんでした。
フットレスト
普通車と異なりフットレストが設置されています。靴のまま使用する面(布地がカーペットと同じ)と靴を脱いで使用する面(布地が座席のモケットと同じ)の2種類が利用でき、ひっくり返すとモードチェンジします。
カーテン
カーテンは横にスライドさせるタイプです。
窓際
窓側には切符などを置いておくことができます。
窓
新幹線とは比較にならないほど窓は大きく、眺望を楽しめます。在来線特急では標準的なサイズでしょうか。
棚
座席上部の棚は一般的なものです。忘れ物には注意しましょう。
比較的大きめのリュックも置いておける棚です!
座席番号
棚の裏には座席番号が記載されています。特急サンダーバード号は全車指定席ですので、手元のチケットに記載の座席番号をよく確かめたうえで着席しましょう。
情報表示液晶・トイレランプ
停車駅や各種情報を表示する液晶とトイレの利用状況を表示するランプが設置されています。
サンダーバード号のその他設備
トイレ
グリーン車の直ぐ側にトイレが設置されています。
洗面台
洗面台は清潔感あふれるものです。
通話ルーム(普通車取材時に撮影)
デッキにある謎の部屋が利用できます。「携帯電話の通話等にご利用いただけます」と記載されていますので、電話室と呼ぶべきでしょうか。あまり見かけない設備です。
多目的室(普通車取材時に撮影)
その名の通り多目的に利用可能な部屋です。
特段の事情があって利用したい場合は車掌さんに申し出ましょう。
非常用設備(一部の画像は普通車取材時に撮影)
各種非常用設備が備わっています。
サンダーバード号では過去に車内で事件が発生しています。不審なものや人を見かけた場合には、すぐに乗務員に知らせるようにしましょう。
このほか防犯カメラも設置されています。
特急サンダーバード号のまとめ!
JR西日本の代表的列車だけあって、設備は充実しています。
北陸新幹線が新大阪まで開業した暁には、サンダーバード号も廃止されると思いますが、現状を見るとまだまだ出番は多そうです。
敦賀駅での乗り換え等により、不便さが増したのも事実ですが、これからは新幹線との連携プレーで今まで以上に活躍してほしいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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- JTB小さな時刻表2024年秋号
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