目次
※この記事は複数回にわたって取材を行ったうえで執筆しております。
aboutさくらライナー
さくらライナーは、大阪市南部のターミナルである大阪阿部野橋駅と、桜で著名な奈良県の吉野駅を結ぶ、近鉄が運行する特急列車です。
近鉄の特急列車の中では個性派特急に分類され、特徴的な流線型の車両にはレギュラーシートの他にもワンランク上の「デラックスシート」も設定されています。
登場は1990年ですが、2011年の大規模改装を経て現在もなお吉野特急の主力として活躍しています。
ちなみにさくら色になったのも2012年からです。それまではさくらの葉っぱ色かつレギュラーシートのみでした。
吉野特急といえば、2016年に「青の交響曲」がデビューしましたが、あちらは日に二往復しかありませんので、まだ人気は健在です。
今回はそんなさくらライナーのデラックスシート及び特徴的な設備を紹介していきます。
さくらライナーの運行区間・停車駅
運行区間
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停車駅
古市駅には朝の上り・夜の下り列車のみ停車します。(通勤需要を拾うために停車)
さくらライナー車両編成
- 普通車指定席(レギュラーシート)
- デラックスシート
の2種類の座席があります。
ちなみに普通車指定席が520円の追加料金で乗車できるのに対し、デラックスシートはそれに210円を足した金額(730円)の追加料金(特別車両券)で乗車可能です。
吉野特急は距離にかかわらず特急料金が均一です。フリーパスで乗車するなら(どうせ同じ金額を払うのであれば)長距離の利用が圧倒的におすすめです。
近鉄の料金体系は若干ややこしいので、別の記事で紹介しています。この記事を読み終わりましたらぜひ参照ください。
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Free Wi-Fiはなし
車内では座席の種類にかかわらずFree Wi-Fiが利用できません。ここはさくらライナーで一番残念な点です。
さくらライナーの車内紹介(デラックスシート)
- 今回紹介する写真は全て「デラックスシート」の画像です。レギュラーシートは<2024年最新>近鉄「さくらライナー」のレギュラーシートを徹底解説!運行系統や車内の設備も一挙紹介! - uwemaの日記で紹介しています。
- 複数回に分けて取材の上公開していますので、車内の画像はすべて同じ座席から撮影したものではありません。
特別車両(デラックスシート)車内
車内全景
座席は2列+1列の配置です。近鉄のデラックスシートでは標準です。
近年はJRグリーン車でも4列がトレンドになりつつあります(東海と東日本の話)。
座席
大体こういう3列の座席では、2列席の方は完全にくっついているものですが、さくらライナーのデラックスシートは、2列席でも座席同士の間隔が空いています。
コンセント
コンセントが全席に設置されています。携帯電話の充電に活用できます。
リクライニング
リクライニング角度は充分に満足できる水準です。
ゆりかご式シートのため、体感の角度は写真よりも大きいです。
リクライニングは肘掛け側面のボタンを押すことで無段階に調整可能です。
ベストポジションを見つけましょう!
テーブル
背面テーブル
背面テーブルが設置されています。仕事をしたり、食事をしたり、活用方法は様々です。
最前列は前に座席がないので、壁に備え付けのテーブルを使用できます。
側面テーブル
小物を置いておくことに適した側面テーブルが肘掛けに格納されています。
テーブルは併用可能
需要があるかはわかりませんが一応テーブルが併用できることはお伝えしておきます。
背面ポケット
雑誌や新聞などを入れておけるポケットが設置されています。
フック
座席の背面や壁などにフックが設置されています。お土産袋などを掛けておけます。
アームレスト(肘掛け)
2列席でも独立した構造ですので、アームレストは固定式です。
フットレスト(足置き)
フットレストは土足と素足の両面タイプで、座席の生地と同じ色が素足面(靴下利用)です。
靴を脱ぐだけで開放感が段違いです。
枕
枕は高さを調節できます。枕自体はそこまで弾力がありませんが、優しく後頭部を受け止めてくれます。
カーテン
カーテンは横にスライドさせるタイプです。
窓際
窓際には特急券やペットボトル・缶などが置いておけます。
窓
窓はかなり大きめに取られています。充分景色が楽しめます。
棚
座席上部の棚には少し大きめの荷物も置いておけます。
忘れ物に注意しましょう。
座席番号
座席番号は棚の裏面に記載されています。近鉄特急は全席指定ですから、手元の特急券と照らしわせて間違いのないように着席しましょう。
情報表示液晶・トイレランプ
停車駅などの情報を表示する液晶と、トイレの使用状況がわかるランプが客室両端に設置されています。
座席からトイレの空き具合がわかるのはありがたいですね。
桜の飾り
上級座席だけあって飾りもあったりします。
さくらライナーのその他設備(レギュラーシート・デラックスシート共通)
トイレ
トイレが設置されています。写真のトイレの他にも男性専用トイレなど、いくつかのタイプがあります。
自動販売機
近鉄は気前が良いので(二回目)、車内に自販機が設置されています。JRの在来線特急や新幹線では次々撤去される中、(近鉄も自販機継続に乗り気ではないでしょうが)こうして車内で飲料が買えるのは非常にありがたいです。
ベンチスペース
汎用特急と異なり、青の交響曲が登場するまで吉野特急の看板を一手に引き受けていただけあって、こうしたベンチスペースが設定されています。同様の設備としては、伊勢志摩ライナーやひのとりなどにベンチが設置されていますね。
ごみ箱
ごみはごみ箱に捨てましょう。
洗面台
洗面台は清潔感あふれるものです。こちらでおしぼり(一人一本)がセルフサービスでもらえます。
おまけ:喫煙室(廃止)
喫煙室がかつては利用できましたが、2024年3月から利用できなくなりました。
さくらライナーのまとめ!
今回は近鉄「さくらライナー」のデラックスシートを中心に紹介しました。
座席の系統としては、アーバンライナーのデラックスシートに非常によく似ています。
あちらは背面テーブルがなく、ほっそい側面テーブルで我慢ですが、さくらライナーのデラックスシートは改善版というべきなのか、背面テーブルなどアーバンライナーの不満点を結構改善してくれます(読書灯はないですが)。
4両編成が2本のみ在籍していますので、基本的に狙って乗車することになるかと思います。今回はデラックスシートでしたが、別の記事ではレギュラーシートも取り扱っていますのでそちらも併せて御覧ください。
<2024年最新>近鉄「さくらライナー」のレギュラーシートを徹底解説!運行系統や車内の設備も一挙紹介! - uwemaの日記
機会があれば、ぜひご乗車ください。
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