※この記事は複数回に分けて取材を行った上で執筆しております。
目次
about伊勢志摩ライナー「サロン・ツイン席」
近鉄特急の一員である「伊勢志摩ライナー」には3種類の座席が存在します。
- 普通車(レギュラー)
- デラックスシート(デラックスカー)
- サロン席(4人席)・ツイン席(2人席)
となっています。この記事では伊勢志摩ライナーの「サロン席・ツイン席」を中心に取り上げています。
サロン席・ツイン席は追加料金不要で利用できるグループ向けの座席です。
追加料金不要ながら、数々の快適な装備が備わっており、伊勢志摩ライナーの隠れた最適解とも言えそうです。
今回は、そんな「実は最高」である伊勢志摩ライナーのサロン席・ツイン席を徹底解説していきます。
普通車(レギュラーシート)の詳細については以下の記事を御覧ください。
デラックスシートの詳細は以下の記事を御覧ください。
また、近鉄特急の複雑怪奇な料金体系についても解説していますのでよろしければ合わせて御覧ください。
サロン席・ツイン席に追加料金は必要?
サロン席・ツイン席に乗車する際には、どの料金を支払えば良いのでしょうか?
答えは簡単。「レギュラーシートと同じ」です。
サロン席・ツイン席は、乗車券・特急券のみで乗車できます。
しかし、グループ向けの座席ですので、最低利用人数が設定されています。
ツイン席は2人、サロン席は3人と最低利用人数が定められています。
よって、1人分の乗車券や特急券では乗車することができません。1人の場合はレギュラーシートやデラックスシートを利用することになります。
それぞれの人数を満たしている場合、サロン席・ツイン席を予約できます。
車両編成
大阪・京都⇔伊勢志摩
サロン席・ツイン席:5号車
名古屋⇔伊勢志摩
サロン席・ツイン席:2号車
車内サービス
以下の記事を御覧ください。
車内紹介
外装
サロン席・ツイン席の外装は普通車とかわりありませんが、ドア付近にロゴが設置されています。
内装
サロン席・ツイン席車内
車内全景
2+1の計3列で座席が並びます。普通車と同額の運賃・料金で乗車できるのにもかかわらず、デラックスシートと同じ3列配置という豪華さです。
窓は普通車・デラックスカーよりも一段と大きく、伊勢志摩の陽気な日差しを最大限取り入れてくれます。
座席
座席はすべて向かい合わせの仕様となっており、サロン席・ツイン席に分類されます。鮮やかな色彩で、旅行気分を高めてくれること間違いなしです。
使用した感想としては、まず座席が柔らかいので全く不快感を感じないこと、そして前述しましたが座席幅がレギュラーシートよりも広いため、よりくつろぐことができることに魅力を感じました。背もたれが大きいので、どんな体格の方でもリラックスできます。
リクライニングはできない
唯一の欠点がリクライニングができない点です。
しかしながらその補償として、背もたれは非常に高い位置まで備わっています。
コンセント
壁にコンセントが設置されています。サロン席・ツイン席ごとに設置されています。
テーブル
向かい合わせの中心にテーブルが設置されています。
パソコンで作業すると言うよりかは、みんなでカードゲームをやったりお菓子を広げて談笑したり、団らんのために設置されていると言えるでしょう。そのため、高さはちゃぶ台に似たものがあります。
カーテン
カーテンは電動で、テーブル横のスイッチで操作が可能です。
棚
開放感を意識しているのか、座席上部には棚は設置されておらず、座席と座席の隙間に棚が設置されています。重たい荷物などはむしろこちらの方が入れやすいので良いのかもしれません。ですが出し入れしやすいということは盗難に遭いやすいということでもありますので、その点は注意しましょう。
フック
お土産袋を引っ掛けておけるフックが設置されています。
座席番号
座席の上部に座席番号が記載されています。
窓際
窓際にはちょっとしたものを置いておけます。
情報表示液晶・トイレランプ
車両端部には停車駅やニュースなどを表示する液晶、そしてトイレの使用状況を示すランプが設置されています。
その他の設備
以下の記事を御覧ください。
最後に
今回は近鉄23000系「伊勢志摩ライナー」のサロン席・ツイン席を紹介しました。
座席の幅も広く、フカフカで、かつ大きな窓が設置されており、隠れた名座席と言えそうです。
伊勢志摩に向かわれる際は皆さん「しまかぜ」を利用されるかもしれませんが、意外と「伊勢志摩ライナー」のサロン席・ツイン席も悪くないですよ。
ぜひ利用してみて、家族やグループの絆を深めてみてはいかがでしょうか。