※この記事は複数回に分けて取材を行った上で執筆しています。
目次
説明はすっ飛ばして、早く車内の様子を見たい!という方はこちらをクリックしてください。
aboutマリンライナー
快速マリンライナーは、岡山駅と高松駅を瀬戸大橋線を経由して結ぶ快速列車です。
本州と四国を結ぶ橋は3ルートありますが、鉄道が通っているのは児島坂出ルート、すなわち瀬戸大橋のみで、岡山県・香川県の通勤・通学需要はもちろんのこと、岡山駅での新幹線との接続を生かした観光需要にも応えるJR四国の代表的な列車かつ、稼ぎ頭でもあります。
そんな快速マリンライナーは、その需要に応えるため、快速列車では珍しい3つの種類の座席を用意するなど、JR西日本・JR四国両社の力の入れようがわかります。
マリンライナーの活躍もあって、瀬戸大橋線の累計利用者数は3億人を突破。これからも瀬戸内を彩る列車として駆け抜ける快速マリンライナーの「普通車指定席」を、写真と図をたっぷり使って紹介していきます。
運行区間
岡山~高松
大きな丸で表示している駅がマリンライナーの全列車が停車する駅です。
小さな丸で表示している駅は時間帯などによっては停車しない駅です。
車窓のハイライトはなんといっても瀬戸大橋(児島駅~坂出駅の間)でしょう。
使用車両
大半のマリンライナーは5000系と223系が連結して運行されています。
5000系のみのマリンライナーは存在しませんが、223系のみのマリンライナーが少数ですが運行されています。
車両編成
- 普通車自由席
- 普通車指定席
- グリーン車指定席
の三種類の座席が設定されています。
基本的に5両編成での運行が多いですが、普通車自由席を2両削減した3両編成で運行されたり、逆に普通車自由席を2両増やした7両編成で運行されることもあります。
また、早朝の一部列車などでは普通車自由席のみの2両編成での運行も行われています。
座席ごとに機能や設備はどう違う?
3種類の座席の主要な機能や設備をまとめてみました。
(横にスクロールが可能です)
マリンライナー | 普通車自由席 | 普通車指定席 | グリーン車指定席 |
座席 | 転換クロスシート | リクライニングシート | |
コンセント | なし | ||
Free Wi-Fi | △(電波は飛んでいる) | 使用可能 | |
テーブル | なし | あり | |
車椅子対応席 | なし | あり | なし |
着席保証 | なし | あり |
こうしてみると座席ごとの機能の差はかなりあることがよくわかります。
御自身の予算等に合わせて最適な座席を選んでください。
マリンライナーの普通車指定席は青春18きっぷで乗車できる!
故に本来は青春18きっぷで乗車可能ですが、マリンライナーには3種類の座席があります。
- 普通車自由席
- 普通車指定席
- グリーン車指定席
です。
青春18切符で追加料金を支払って乗車できる区分は、
- 普通車指定席(快速マリンライナー、A-SEAT、快速あいづなど)
- グリーン車自由席(首都圏の普通列車などに連結されている普通列車グリーン車、JR九州の特急用車両を使用した一部の普通列車など)
- ホームライナーなど
となっていますから、追加料金(530円)を支払えば普通車指定席に青春18きっぷで乗車できます。
車内紹介
外装
外観
223系の両数のほうが圧倒的に多いのですが、マリンライナーと言われるとこの顔(5000系)を思い浮かべます。
行き先表示器
多色対応のデジタル式行き先表示器です。
内装
普通車車指定席車内
車内全景
普通車指定席は1号車の1階部分です。屋根が少し低いですが低すぎるということはありません。
座席・リクライニング
赤と青の2種類のモケットが使われている座席は、おそらくベースは2階のグリーン車と同じものを使用している座席で、十分快適です。
普通車自由席とは異なり座席のリクライニングが可能です。
ボタンで背もたれの角度の調整が、レバーで座面のスライドが可能です。
座面のスライド機構は作動させると「倒れている感じ」が増すのでぜひ使用してみてください。
車椅子対応座席
車椅子対応席が設置されています。
コンセントなし
コンセントは設置されていません。
テーブルなし
テーブルの類は省略されています。明らかにテーブルつけるための型が用意されていますがグリーン車との差別化は必要ですから致し方ありません。
背面ポケット
雑誌や新聞などを入れておける背面ポケットが装備されています。
フック
お土産袋などを掛けておけるフックが設置されています。
アームレスト(肘掛け)
座席中央のアームレストは跳ね上げることができます。
枕
グリーン車のような枕ではなく、カバーのみ設置されています。
カーテン
カーテンは上から引き下ろすタイプで、無段階で調整が可能です。
窓際
窓際にはちょっとしたものを置いておけます。マリンライナーでは、発車直前に指定席券を購入した方や車内で指定席券を購入する方に対して検札を実施していますので、切符を置いておけばすぐに提示できます。
窓
1階部分なので目線が低いですが窓が小さいわけではありません。
座席番号
指定席ですので、座席番号をよく確かめて着席しましょう。
情報表示液晶
停車駅などを表示するモニターが車両端部に設置されています。
その他の設備
トイレ
トイレはグリーン車指定席と共通利用です。
ゴミ箱・消火器
ごみはごみ箱に捨てましょう。
最後に
今回は本州と四国を結ぶ主要列車の1つである快速マリンライナーの「普通車指定席」を紹介しました。
高松駅~岡山駅のグリーン車指定席の料金は、乗車券に「+530円」となっています。
グリーン車の追加料金は1000円ですので、半額近い値段で着席が保証されるというわけです。
機能や設備はグリーン車に劣りますが、それでも充分高水準です。
グリーン車は経済的に難しいけど、快適に通勤・通学したい方に最適な選択肢だと思います。ぜひご利用ください。
参考文献
JTB小さな時刻表(2024年春号)
車両情報<マリンライナー>:JR四国(2024年4月7日アクセス)
この記事で使用している画像・図表はすべて「uwemaの日記」によって独自に撮影・作成されたものです。
これらの画像・図表の著作権は「uwemaの日記」管理人に帰属します。
クリエイティブ・コモンズは「BY-ND」
ライセンスの内容を知りたい方はCC BY 4.0 Deed | 表示 4.0 国際 | Creative Commonsでご確認ください。