about近鉄特急
ご覧下さりありがとうございます。
皆さんは近鉄特急をご存知でしょうか。
近鉄特急は大阪・奈良・伊勢志摩・吉野・京都・名古屋などの近鉄が乗り入れる主要都市、地方、観光地を結ぶ近鉄の有料特急です。
個性派特急と汎用特急
ところで皆さんは近鉄特急と聞いて、どんな車両を思い浮かべますか?
この子とか、
この子とか、
この子とかを思い浮かべるんじゃないでしょうか。
これらはみんな個性派特急で、運用が固定され、一定のコンセプトを持って特定線区に投入されています。
一方、どこにいても出会うことができる、オレンジと白の特急も居ます。
この子達や、
この子などです。
これらの特急は、前述の通り、何処にでも顔を表します。
また、しまかぜやひのとりなどが投入されていない路線で使用されます。
この特急を汎用特急と言います。
▼汎用特急の乗車記はこちら
▼個性派特急の代表格、ひのとりの乗車記はこちら
前者を個性派特急、後者を汎用特急と呼ぶことにします。個性派特急に関しては私の勝手な名付けによるもので、近鉄公式がこう言ってるわけではありません。汎用特急は一般的に用いられる呼び名です。
近鉄特急の運行系統
近鉄特急は以下の系統で運行されています。
わかりやすくまとめると、
②京都から各地に向かう特急
③名古屋から各地に向かう特急
④大阪阿部野橋から各地に向かう特急
の4つに分類できます。
これらの行き先を以下に示します。()内は略称、横の文字は該当区間で一般的に運用されている(例外区間除く)個性派特急の名称です。
①の行き先は
・近鉄奈良(阪奈特急)
・京都(阪京特急)あおによし
・伊勢志摩(阪伊特急)しまかぜ・伊勢志摩ライナー
②の行き先は
・近鉄奈良(京奈特急)あおによし
・橿原神宮前(京橿特急)
・伊勢志摩(京伊特急)しまかぜ・伊勢志摩ライナー
・大阪難波(阪京特急)あおによし
③の行き先は
・伊勢志摩(名伊特急)しまかぜ・伊勢志摩ライナー
④の行き先は
となります。色文字で示した個性派特急の他にも、汎用特急がたくさん運行されています。
近鉄特急の追加料金
近鉄特急は全席指定席で、自由席はありません。乗車の際は乗車券とは別に特急料金(距離によって異なる)を追加で支払い、乗車区間の特急券を入手する必要があります。
また、乗車する車両によっては特別車両券がさらに必要です。
特別車両券が必要な車両は以下のとおりです。
- DXシート(JRのグリーン車に相当。伊勢志摩ライナー・アーバンライナー・さくらライナー・青の交響曲に連結。)
- プレミアム車両(シート)(JRのグランクラス・DXグリーン・プレミアムグリーンに相当。ひのとり・しまかぜに連結。)
- ひのとりのレギュラーシート(理由は後述します。)
また、個室を利用する際はこれらに加えて個室券が必要です。
券を何枚も持ち歩くのか、と思われるかもしれませんが、大抵の場合、特急券と特別車両券は同じ券で発券されます。
座席の種類
近鉄特急の座席の種類は以下のとおりです。
レギュラーシート
JRの普通車指定席に相当します。近鉄特急の最もベーシックな座席で、リクライニングやテーブル、一部車両はコンセントやフットレストを装備しています。座席は2+2の配列です。
必要な券:乗車券・特急券
ひのとりレギュラーシート
分類上はレギュラーシートですが、ひのとりのレギュラーシートはバックシェルを全席に搭載しています。
バックシェルとは、座席の背もたれの後ろにある板のことで、予め前の座席が最大までリクライニングした角度に取り付けられています。こうすることで、後ろの人に気兼ねなくリクライニングでき、後ろの人も、前の人がリクライニングしても窮屈な思いをすることはありません。
このバックシェルの他にも、一般的なレギュラーシートとは座席の間隔が異なっており、具体的にはひのとりは116cmで、これは近鉄特急レギュラーシートでは最も座席間隔が広くなっています。
故に、ひのとりのレギュラーシートに乗車する際は、ひのとり特別車両料金(レギュラー)が、特急券に加えて必要になります。
必要な券:乗車券・特急券・ひのとり特別車両券(レギュラー)
DXシート
JRのグリーン車指定席に相当します。伊勢志摩ライナー・アーバンライナー・さくらライナー・青の交響曲(全席DXシート)に連結されています。座席は2+1の3列になります。特急券の他に特別車両券が必要です。
必要な券:乗車券・特急券・特別車両券
プレミアムシート
DXシートを超える、JRのグランクラス・プレミアムグリーン・DXグリーンに相当するシートです。しまかぜ・ひのとりに設定されています。双方に共通する特徴は、座席が本革であること、電動リクライニング及び電動カーテンであることなどです。また、座席の間隔も今までとは比べ物にならないほど広く、快適な旅を約束してくれます。ひのとりのプレミアムシートはバックシェルを採用しています。また、しまかぜには装備されている背面テーブルがひのとりにはないなど、細かな違いもあります。
必要な券:乗車券・特急券・しまかぜ特別車両料金(しまかぜの場合)orひのとり特別車両券(プレミアム、ひのとりの場合)
サロンシート・ツインシート(伊勢志摩ライナー)
大阪・京都・名古屋と伊勢志摩を結ぶ伊勢志摩ライナーにはグループ利用に便利なツイン及びサロンシートが設定されています。
ツインシートは2名分の料金を払うことで指定でき、(1名分の料金では指定不可)サロンシートは3または4名分の料金を払うことで指定できます。(1~2名分の料金では指定不可)特別車両料金は不要です。
必要な券(1名あたり):乗車券・特急券(最低利用人数があります)
サロンシート・ツインシート(あおによし)
大阪~奈良~京都を結ぶ観光特急「あおによし」にもツインシートとサロンシートが設定されています。同列車は座席種類がこの2種のみです。座席使用基準は伊勢志摩ライナーのツイン・サロンシートと同様で、ツインシートは2名分の料金を払うことで指定でき、(1名分の料金では指定不可)サロンシートは3または4名分の料金を払うことで指定できます。(1~2名分の料金では指定不可)ただしこちらは伊勢志摩ライナーのそれとは異なり、特別車両券が別に必要です。
必要な券(1名あたり):乗車券・特急券・特別車両券(最低利用人数があります)
しまかぜサロンシート
しまかぜにもサロンシートが用意されています。こちらは4~6人用で、利用には4~6人分の特急料金・しまかぜ特別車両料金が必要です。
必要な券(1名あたり):乗車券・特急券・しまかぜ特別車両料金(最低利用人数があります)
しまかぜ個室
しまかぜには個室もあります。上の写真が和風個室、下の写真が洋風個室です。個室は3名または4名分の料金で利用でき、個室券(一律1040円)が別に必要です。また、個室は利用する区間が大和八木~伊勢市または近鉄四日市~伊勢市を含む場合にのみ発売されます。
必要な券(1名あたり):乗車券・特急券・特別車両券・個室券(最低利用人数・最低利用区間があります)
ビスタカーサロンシート
近鉄伝統の二階建て車両を連結したビスタEXの1階は、グループ利用に便利なサロンになっています。最低利用人数は3名で、利用の際は3名~分の特急料金が必要です。
必要な券(1人あたり):乗車券・特急券(最低利用人数があります)
近鉄特急のサービス
車内販売
近鉄特急には車内販売は基本的にありません。ただし、しまかぜでは車内販売が実施されています。また、青の交響曲・あおによしには軽食が提供されるコーナーが、しまかぜにはカフェが営業しています。
カフェスポット(ひのとり)
ひのとりにはカフェスポットがあり、挽きたてコーヒー・インスタントスープ・お菓子やひのとりのグッズが販売されています。なお、無人で、キャッシュレス決済は使えず、支払い方法は現金のみです。また、硬貨のみ使用できるため、1000円札を両替してくれる両替機が設置されています。
おしぼり
すべての近鉄特急にはセルフサービスのおしぼりがあります。
最後に
今回は、近鉄特急の概要や座席、料金・路線について解説しました。関西にいらっしゃる方はぜひ近鉄特急をご利用ください。
近鉄特急の車種についてはおいおい記事を出したいと思いますので、その際はぜひ御覧ください。
それではこのへんで。ご覧下さりありがとうございました。よろしければ別の記事も御覧ください。
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