この記事では様々な法規制に対する見解に触れていますが、筆者は法律の専門家ではありませんので、筆者の解釈を鵜呑みにされると思わぬトラブルに巻きこまれる可能性があります。必ず信頼できる機関の情報を調べた上で、最終的には皆様で判断をお願い致します。
aboutマルチツール
マルチツールとは、ハサミや爪切り、栓抜きなどのツールが1つにまとまったコンパクトな物体です。文章で説明するよりも画像のほうがわかりやすいと思います。
こんな感じのやつです。
しかし、多機能ゆえに、持ち運び適しているものと適していないものが存在します。
今回は、uwema愛用のマルチツールを通して、皆さんのマルチツール選びをサポートしようと思います。
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マルチツールの様々なタイプ
重厚長大型
ナイフ、のこぎり、栓抜き、火起こし、何でも来いの重厚長大型は、サイズこそかさばるものの、非常に多機能であることが特徴です。また、大きいボディ故に優秀な持ち手として機能してくれます。
高価ですが、キャンプでは大活躍間違いなしです。
標準型
非常に一般的なマルチツールです。重厚長大型からツールを取捨選択するかわりに、一回り小さなボディとなっています。
ツールが少なくなったとはいえ、本当に必要なものは残されていますので、日常の様々なトラブルにも全然対応できます。
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コンパクト型
ちょっとしたポケットや隙間に入るコンパクト型。キーホルダーのかわりにも使うことができます。ツールは当然ながら標準型よりも少なくなりますが、コンパクト形を使用している筆者としては、これ以上の機能がほしいと思ったことはほとんどありません。餅は餅屋ですから、あくまで本格的な道具が届くまでのつなぎと考えることもできます。
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法規制
マルチツールの持ち運びは、法的に規制がなされています。理由としては、ナイフやはさみなどの刃物やマイナスドライバー等の解錠工具に利用されかねないものが含まれているからです。ここでは、主要な3つの法を紹介します。
銃刀法
正当な理由を除いて、刃の長さが6cmを超える刃物の携帯などが禁止されています。
ここで言う正当な理由とは、護身用などは含まれません。仕事で「必ず」用いる、あるいは持ち運ばなければならない事情がある際は正当な理由と言えそうですが、「何かあったときのために」は正当な理由ではないそうです。
軽犯罪法
銃刀法で規制されていない刃の長さが6cm未満の刃物を携帯していても、軽犯罪法により摘発の可能性があります。こちらも、正当な理由があれば所持は可能ですが、正直、検挙するか否かは警察官の裁量次第だそうです。その場の状況次第ということでしょうか。
特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律
長さが15㎝以上かつ、先端が平らで0.5㎝以上あるマイナスドライバーを隠して携帯することが規制されています。「隠して携帯」の定義がはっきりしていないため、本人は隠して所持していないつもりでも検挙されてしまう可能性があります。
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「持ち歩ける」マルチツールは?
持ち運ばないほうが良いマルチツール
上記の法律を勘案した場合、
- ナイフ付きのマルチツール
- のこぎり付きのマルチツール
- マイナスドライバー付きのマルチツール
は避けたほうが無難でしょう。ここで問題となってくるのはハサミです。
一応刃物ですが、最近ではコンパクトな持ち運び用のハサミも販売されており、筆者の同級生もハサミを筆箱に入れています。
となれば、マルチツールの小型ハサミも、多少は問題ないと考えても良いでしょう。あくまで最終的には個人の判断ですので、筆者はそのように解釈しているだけで、検挙される可能性は0ではありません。
筆者の場合、高校生ですので、文房具として日常的に用いているという理由が成り立つはずです。
持ち歩けるマルチツール
以上の法規制を(ほとんど)クリアするマルチツールを2つほど紹介します。
VICTORINOXジェットセッター
マルチツールの王道、VICTORINOX社のナイフレスモデルです。ハサミが組み込まれており、絶対大丈夫というわけではありませんが。
レザーマンStylePS
レザーマン社のナイフレスモデルです。ハサミが組み込まれていますが、刃渡りを考えると検挙される可能性は少なそうです(可能性は0ではありません)。同じように、フラットプラスドライバーが組み込まれており、これがマイナスドライバーに引っかかる可能性があります。
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筆者愛用の「VICTORINOXジェットセッター」
さて、ここまで様々なことを書いてきましたが、筆者が実際に愛用しているマルチツール「VICTORINOXジェットセッター」を紹介していきます。
外観
背後は13インチ級のノートPCですが、トラックパットに余裕で収まるコンパクトさです。
赤とシルバーの組み合わせが見事です。デザインとして完成されたと言えるでしょう。
機能
以下の機能が組み込まれています。
- ハサミ
- プラスドライバー
- ワイヤーストリッパー
- 栓抜き
- つまようじ
- ピンセット
- 携帯用リング
ハサミ
随分と小型なハサミです。筆者の用途としては、紐や紙の切断、爪切りなどです。
文化祭の準備でダンボールを切りましたが、流石に厳しかったです。小さいので、てこの原理的に大きな力が加えられないことと、そもそも細い金属でできているので、慎重に扱うほうが良いでしょう。ですが、一般的なハサミの用途なら十分対応できます。
プラスドライバー
ハサミと反対側に格納されているモジュールの先端部がドライバーです。マイナスドライバーではなく、プラスドライバーである点が良いです。筆者は裸眼ですが、友人にメガネのネジを締め直したいので貸してくれと言われたとき、小さいので対応できるかなと思いましたが杞憂で、数分後友人は締め直したメガネを掛け、満面の笑みで私に返却してくれました。
あくまでメーカーによってサイズが異なっていると思うので、すべてのメガネに対応しているわけではないと思います。
他の用途としては、コンパスの締め直しとかに使います。ずっと締め直してるやん。
DIYには使わないほうが良いでしょう。そもそもネジの穴が対応しないでしょうし、けっこう回しにくいです。半回転から多くても3回転ぐらいの締め直しには最適ですが、一から締める用途には向いていません。
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栓抜き・ワイヤーストリッパー
近年は栓抜きで開けるタイプの飲料も少なくなりましたが、日本酒やビールなどのお酒には健在です。筆者は未成年ですからもちろん使いませんが、1度家族の晩酌に貸し出した記憶があります。
ワイヤーストリッパーは、小学校の実験とかで使う銅線の被膜を剥がすものです。一般には馴染みのないもので、私も使ったことはありません。電気系の仕事に師事されている方や電気工作が趣味の方ならお使いになるのかもしれません。
ところで、モジュール上部の口のような切込みは、モジュールを本体から引き出すときに引っ掛けるためのものです。
つまようじ
プラスチック製のつまようじが格納されています。脱落しそうですが、筆者は今まで脱落を経験したことはありません。けっこうキツめに穴が作られていることや、くぼみによってロックされているためでしょうか。
洗う前提のものですが、私は使ったことはありません。
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ピンセット
ピンセットは、つまようじと反対側の面に同じように格納されています。小型で、使い勝手は本格的なピンセットに劣りますが、一刻一秒を争う蜂の針抜きなどには重宝します。木のささくれの引き抜きにも大活躍してくれました。
携帯用リング
軽視されやすいですが、これがなければ気軽に持ち運ぶことはできません。マルチツール単体では入れ場所にも困りますし、むき出しだと変な威圧感を与えてしまうかもしれないので、筆者はこのリングを使って上の写真のように、キーカバーに収納しています。
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全体的な感想
購入当時中学生だった筆者にとって、まあまあ高価な買い物でしたが、買ってよかったと心を込めて言えます。使用感や耐久性はさすがVICTORINOXといったところで、いままで故障を経験したことは一度もありません。
また、単純な機構故に、簡単な掃除ならすぐにできることも良いです。
ナイフがなくて困ることはなく、逆にナイフレスモデルを選んだことによって持ち運ぶことができるようになり、ナイフレスモデルにこだわってよかったと感じています。
最後に
今回の記事は長くなってしまいましたが、皆様のマルチツール選びの助けになれば幸いです。日常の「あれがあったら…」を解決してくれるマルチツールですから、持ち運ぶことでその意義は倍増します。ぜひ購入をご検討されてはいかがでしょうか。
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