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about山陰本線(園部~和田山)
山陰本線は、名前の通り山陰地方を東西に横断する京都駅から山口県の幡生駅までを結ぶ長大幹線です。しかし兄貴分の山陽本線とは裏腹に、単線区間多数で山あり谷ありのある種のローカル線といった様相を呈しています。京都から園部駅までの区間(嵯峨野線)は大都市の近郊路線として振る舞っていますが、園部から先の区間は特急街道のローカル線となっています。ワンマンカーが用いられ、両数も昼間は2両です。
路線図(園部~和田山)
使用車両
普通列車としては223系の諸番台・125系などが運用についています。特急列車は287系や京都丹後鉄道の車両が運用についています。
乗車記(園部~和田山)
普通列車豊岡行
京都から乗車してきた普通列車の向かい側には、これから和田山までお世話になる223系5500番台が待機していました。2両のワンマンカーです。
2両のワンマンとはいえ、新快速でバリバリ現役の223の家族ですから、焦げ茶色の転換クロスシートが並んでいます。
園部駅を発車。
いきなり山間部です。
桂川と交差します。桂川ってあの桂川です。京都を経て、宇治川と合流し、淀川となって大阪湾に注がれます。
トンネルを抜けると小規模の集落が現れ、そして駅に到着します。こんな流れがずっと繰り返されます。
単線なのでしょっちゅう行き違いです。
最初こそ2両の車内にはそれなりに人が乗っておられましたが、次第に座席を持て余すようになり、車窓もだんだん険しくなってきます。
ワンマンカーは、無人駅では2両のうち運転士より車両の最前のドアのみが開閉可能となっています。
ここでまさかの検札です。車掌の業務をされているのかどうかは確認できませんでしたが、定期的に巡回されているみたいです。
大回り乗車では中間改札と検札が不安になりますが、別に規則違反をしているわけではありませんので、「大回りです」と伝えましょう。私の場合もなにか言われることはありませんでした。
とある駅では通過待ちをすると連絡が入りました。てっきり対向だと思っていましたが、私の背後から勢いよく特急が通過していきました。単線区間の追い抜きを見るのは初めてです。確かにこれほど長い路線では、追い抜きをしないと各停の歩調に合わせないといけなくなりますからね。その後の行き違いの際は、「行き違い待ち」とアナウンスが入ったので、ちゃんと区別されていることがわかります。
鍼灸大学前では学生さんが降りていかれました。しんきゅうという縁起の良い名前です。単位落として留年にならなくて済むよう、この駅のことは一生忘れません(多分)。
線路が剥がされてますね。
さて、そんなころ、私はパソコンで記事を書いておりました。ノートPCは英語でlaptopと言うそうです。直訳すると膝の上。なので基本は膝の上で使うものなんです。(圧)
乗車途中に記事をメモ感覚で書くと、後からは思い出せないこともそのまま記事にできるので便利です。
にわかに建物が増え、小さめの市街地に移り変わります。
舞鶴線の分岐駅、綾部です。とはいえ、大多数の方は特急「まいずる」で向かわれることでしょう。ここは想像以上の特急街道です。
その後はよくある地方の田園風景が広がりますが、程なくして住宅街やスーパーが車窓に映り込むようになります。
ワンマンで確かにローカル線のようですが、特急街道なだけあって線路はよく整備され、普通列車も甲高いモーターの音を上げながらスピードを出して走行します。完全にローカルというわけではありません。
高架に上がり、左から福知山線がすり寄ってきます。
そして福知山駅に到着します。福知山は福知山線・京都丹後鉄道の分岐駅で、高架駅でもあります。この駅で乗客の大半が入れ替わり、車内は更に寂しくなります。
奥には京都丹後鉄道の車両が停車していました。
少し長めの停車時間なので、車外に出て駅を見渡してみます。
日曜日の昼間なのですから、もう少し活気があっても良いような気がしますが、車内の人数を数えてみると仕方なく思えてきます。みんな大阪に遊びに行ってるんですかね?
福知山を出てしばらくは住宅街が続きます。場所柄、車で通勤・通学は厳しそうなので、皆さん福知山線をお使いになられているということでしょうか。
そしてまた車窓が険しくなり、トンネルを越えると田んぼと住宅が広がります。
ところでJR西の「ワンマン」運転の英訳は「driver only car」です。聞いていて違和感がありましたが、これは多分普段私が近鉄の訳し方に慣れているからでしょう。
人が居ないところを狙って写真を撮っているとはいえ、この空き具合はいかに。
このあたりは駅間距離が長いです。電波は普通に入ります。私はdocomo回線です。
トンネルを抜け、また小さな盆地がやってきたかと思うと、和田山はすぐそこです。
和田山駅に到着。機関庫が有名な駅です。
長すぎるホーム、跨線橋、すべて昭和臭を放っているこの駅にはこれまた昭和臭を強烈に放つキハ40、通称タラコDが停まっていました。
駅前には古びたビルやホテルが並び、いかにも昭和デザインなコンクリート製駅舎。よくある地方都市です。車は素通りし、活気はほとんど見られません。私達は、このような現実も直視する必要があります。
最後に
以上、山陰本線園部~和田山間の乗車記でした。休日の昼間ですから、それなりに覚悟はしていましたが、やはり乗車人数の少なさにはすこし落胆してしまいます。特急にみんな乗っているのだと自分に言い聞かせ、次は先程のタラコに乗って播但線を走破します。
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— uwema_blog (@uwema_blog) 2023年6月6日
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