about関西本線
関西本線をご存知でしょうか。今は分割民営化と愛称によってみじん切りにされていますが、大阪と名古屋を結ぶ長大幹線です。
大阪から生駒山地を迂回するようにして奈良へ向かい、その後峠を超えて三重県の亀山を経由し、その後近鉄名古屋線と並走するように名古屋へ至ります。
大阪と名古屋は東海道本線がカバーしていますが、そのバイパス路線としての役割を期待されていました。実際、準急や急行などの優等列車が設定され、各駅のホームはものすごく長いです。
現在は京都府の加茂駅及び三重県の亀山駅で系統が完全に分離されており、このうち名古屋側は近鉄にボコボコにされながらも一部複線、電化・高架化されている箇所もあります。
また、大阪側は愛称「大和路線」として、使用車両は新快速のお下がりや、いつのやつなんレベルの抹茶のやつですがなんとかやっています。
問題はその中間、加茂駅から亀山駅までの区間です。そもそも関西本線の幹線としての役割はとうの昔にオワコンになっています。決して良いとは言えない線形、非電化、単線、勾配という条件は幹線と名乗りつつも第二の東海道本線と名のれるような代物ではありません。
そんな区間に乗車してきましたので御報告。
乗車記
加茂駅
やってきたのは加茂駅です。
奥に見えるのは電車ではなく気動車です。いよいよローカル線かと感じられます。形式はキハ120です。路線ごとに塗装を変えながらJR西の閑散線区に投入されている車両です。関西本線は紫です。
大和路線はここまでです。
車内にはロングシートとボックスシートの区画があり、トイレも完備。乗車率はそこそこです。私と同じ鉄道ファンの方々も散見されました。
奥に見えるのはこれから大阪に向けて走り出す元新快速の221系です。
笠置駅
加茂を出て1つ目の駅、笠置駅です。駅前はキャンパーたちで賑わっていましたが、みんな車です。当然といえば当然ですが、列車から眺めるのはなんとも微妙です。
大河原駅
車窓は山間部しかありません。
月ケ瀬口駅
少し車窓が広がったら月ケ瀬口駅です。
奥に見えるのはやはり大量の車です。真新しい舗装でした。
島ヶ原駅
めっちゃ昔のガイダンスみたいですね。こういうのにノスタルジーを感じます。
やはり山間部を走り続けます。
伊賀上野駅
伊賀上野駅には伊賀鉄道線が乗り入れています。伊賀鉄道は、この伊賀上野駅から上野市駅を経由して近鉄大阪線の伊賀神戸駅に至る路線です。忍者列車が有名ですね。実は伊賀鉄道は元々近鉄でした。
このあと柘植駅まで写真撮り忘れたことは見なかったことにしてください。
柘植駅
そして柘植駅に到着。この駅には草津線も乗り入れています。この駅で私は下車します。
隣の緑は草津線です。
草津線もまた記事にしようと思いますので、その際はぜひご覧ください。
最後に
今回は関西本線の閑散区間、加茂~亀山のうち加茂~柘植間に乗車しました。車窓から見えるのは整備された車道と車です。この路線が関西鉄道の路線として開通した当時は車の性能や土木技術も今とは比べ物にならないほど低く、地域間・都市間輸送は鉄道が優位だったのでしょうが、今やドアからドアへダイレクトにアクセスできる車が田舎では重要な地位を占めています。
利用者減少→減便→利用者減少→減便
この悪循環が最悪のパターンです。どうにかならないものでしょうか。
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