交通解説ブログ uwemaの日記 

ICOCA大回り第二話 単線区間は少しだけ。奈良線に乗って京都へ

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aboutICOCA大回り

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about奈良線

about奈良線

奈良線は、JR西日本が所有・運営する木津~京都間の路線です。木津駅は奈良駅の近くに位置する駅です。

 

全列車が奈良駅に乗り入れ、実際には奈良~京都間の路線となっています。全線電化されており、複線区間が半分以上です。しかし奈良寄りの一部の区間には単線区間が残っています

つい先日複線区間が拡大されました。JR西はここぞとばかりに複線化のステッカーを自社車両に貼り付けていますが、並行路線でありライバルでもある近鉄京都線が全線複線電化・有料特急設定であることを考えると、JRの旗色は決して良くはありません。

路線図

GoogleMapsより

青線奈良線赤線が並行する近鉄京都線です。

使用車両

奈良線に使用されている車両は205系及び221系です。205って関東ではもうほとんど駆逐されてます

 

221はJR西の看板的存在(30年選手)です。221は大和路快速やこの奈良線を走行するみやこ路快速などに充当されています。もちろん各駅停車としても桜井線・万葉まほろば線などで使用されています。

205はロングシートですが221は転換式クロスシートで、快適な列車旅が約束されます。

 

乗車記

さっきの大和路線の向かい側にはすでに奈良線各駅停車・京都行きが停車していました。ほんと221ばっかり。別に良いんですけどね。私がとやかく言う資格はありませんし。

221の写真大量に撮ったので、また221の解説記事も出そうと思います。

 

それでは発車。

爽快感

奈良盆地の北のふちに向けて快走します。

平城山。なんて読むでしょう?

平城山駅です。ならやまと読みます。読めんよ。長都駅(おさつえき)並みに分からん。

 

列車は書類上の起点駅の木津駅に到着。

木津駅は、京都(奈良線)方面・加茂・亀山(関西本線)方面・大阪(学研都市線)方面の分岐駅となっています。立派なホームです。

 

発車するといよいよ奈良線に入ります。単線です。

単線

上狛駅です。近くには国道24号が走っています。というか結構長くそばを走ってるんですがね。

 

行き違い待ちの奥からやってきたのは205です。

 

そろそろ山間部です。

 

棚倉駅

次の玉水駅からは複線区間です。

 

列車は山城多賀駅に入線。この駅で複線は一旦終了です。

山城多賀駅

山城とはこのあたりの旧国名です。元々は山背の国でしたが、平安遷都を期に改称されました。

山城青谷駅

次の駅、山城青谷駅は、改修工事が済んだばかりなのか、とても綺麗でした。JRの駅舎は近代的でキレイでとても良いですね。

このあたりから住宅が辺りに広がってくるようになります。

長池駅

長池駅です。ここから分岐する新線の構想はご存知でしょうか。

その名も「片奈連絡線」です。片奈連絡線とは、現在奈良線と近隣を走行する学研都市線片町線)を短絡する路線のことです。

GoogleMapsより

この路線が完成すれば奈良線の京都方面からやってきた列車が進行方向を変えずにそのまま学研都市線東西線に直通することができるため、結構前から構想が持ち上がっていました。しかし現在、建設についての具体的な動きは未だに見られません。

 

長池駅の次は、京都市ベッドタウン城陽市の中心駅、城陽駅です。

城陽駅

この城陽駅からは複線になり、この複線は一切途切れることなく京都へ向かいます。

また205

いよいよベッドタウンという感じがしてきます。

新田駅

本当に住宅が迫っています。

近鉄に苦戦しているとはいえ、通勤通学需要はかなりあるようです。

木幡駅

しばらくするとマンションが目につくようになり、高架に上がったかと思うと六地蔵駅です。

六地蔵駅

六地蔵駅は最近移転しました。移転に伴い、キロ数が変更されたため、運賃が変わることになりました。そんな六地蔵駅には、京都市営地下鉄東西線が乗り入れています。

JR藤森駅

稲荷駅

さっきまで見えていた高層マンションも次第に姿を消します。普通の都市では都心部ほど建築物の高さは高くなりますが、ここは1000年以上の歴史を持つ古都・京都です。建物の高さ制限などが課せられます。

なお、景観規制はこの京都市だけでなく、全国津々浦々で見られ、特に奈良県の明日香村の景観規制は、村全体が保護の対象となっているため、3階建以上の建築禁止・瓦葺強制(日本瓦強制)・ソーラーパネル設置禁止・外壁の色の指定など、おそらく全国でもトップレベルの規制が敷かれています。

東福寺駅

列車は東福寺駅に到着。東福寺駅は、京阪線との乗換駅です。

東福寺駅をすぎるとまもなく東海道新幹線が見えてきます。

奥に見えるのはスーパーはくと

東海道本線と合流

京都タワー

京都市は前述の通り景観規制が敷かれていますが、京都タワーは例外的存在です。

駅ビル

京都タワーに続き、駅ビルが姿を見せます。
長いホームが現れ、そこに列車は滑り込みます。

天気の良い休日でしたので、日本人・外国人の方々で埋め尽くされておりました
観光公害の対策も大事ですが、やはりこうした活気が戻ってくると嬉しいものです。

最後に

今回はJR奈良線の全区間を走破しました。京都といえば観光ですが、政令指定都市だけに企業もたくさん支社を置いています。京都~奈良間の都市間輸送では近鉄に苦戦していますが、こうして通勤や通学の需要に応えている奈良線を見ると、ある程度の棲み分けはなされているのかなと感じました。

次回は、山陰本線園部駅を目指します。

 

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