交通解説ブログ uwemaの日記 

<2024年最新>JR西の看板列車、新快速を徹底解説!車内の様子や運行区間なども紹介!

 

※本文中の車両写真は「普通米原行き(225系)」のものを使用していますが、使用車両は新快速と同一です。予めご了承ください。

 

目次

 

 

about新快速

JR西日本の看板列車

新快速は、言わずと知れたJR西日本の看板列車です。

その起源は国鉄にまで遡ります。登場当時よりかなり停車駅を絞って運行されており、その後増加したものの、特急に肉薄するスピードで運行されるまさに化け物快速となっています。

そんな新快速は運行距離も非常に長いことで知られ、東は福井県敦賀滋賀県草津などから、西は兵庫県の姫路や岡山まで一歩手前の上郡までを結んでいます。

特別料金不要にも関わらず所要時間と経費を節約できることから、京阪神のユーザーはもちろんのこと、東京大阪間を青春18切符などで移動する乗り鉄などにも人気の列車となっています。

 

Aシートの登場

新快速はあくまでも快速列車であり、乗車券のみで乗車可能ですから、通勤・通学の重要な足になっていますが、一方で着席して乗車したいという需要も少なからず存在していました。

JRは通勤特急を走らせる一方で、一部の新快速に指定席車両を連結して着席需要に応えます。

その指定席車両こそ、「A-SEAT」というわけです。

A-SEATの詳細に関しては以下の記事を御覧ください。

uwema.hatenablog.com

 

 

運行区間

 

運行区間

湖西線北陸本線東海道本線山陽本線赤穂線

敦賀草津など~姫路・網干など)

新快速には、琵琶湖の西を通る「湖西線経由」と、東を通る「北陸・東海道線経由」の2つがあります。また、兵庫県内でも赤穂線に乗り入れる新快速と、赤穂線に乗り入れずに山陽本線を進む新快速の2種類があり、乗車する新快速がどの方面に向かう列車であるかはよく確認する必要があるでしょう。

使用車両

 

使用車両

223系・225系

いずれの車両も最高時速130kmで運行されます。両者の車内に大きな相違点はありません。

車両編成

 

車両編成

普通車自由席:すべての号車

編成は区間や列車によって異なります。最長12両編成で運行されます。

※普通車指定席(A-SEAT)が連結されている列車は9号車がA-SEATです。

※A-SEATが連結されていない新快速は9号車も普通車自由席です。A-SEAT連結の新快速の時刻表は以下のサイトを御覧ください。

www.jr-odekake.net

 

 

車内サービス

フリーWi-Fi

 

フリーWi-Fi

A-SEAT車両ではフリーWi-Fiが利用可能です。

uwema.hatenablog.com

 

 

車内紹介

※写真は「普通米原行き(225系)」のものですが、使用車両は新快速と同一です。予めご了承ください。

外装

正面

225系正面

正面

JR西日本ではこの顔(とよく似た車両)が近年増えています。

側面

225系側面

側面

側面のカラーリングは新快速で統一されています。

行き先表示器

行き先表示器

行き先表示器

多色対応のデジタル行き先表示器が設置されています。

 

 

内装

車内

車内全景

225系普通車車内全景

普通車車内全景

2列+2列の転換式クロスシートが設置されています。進行方向に向いて着席できるので、長距離の乗車でも疲れを感じにくい仕様です。

しかしながら、この手の座席の欠点は混雑しやすいということであり、実際、朝晩のラッシュ時にはドアから遠い場所に着席していると降りたい駅に到着しても降りることが出来ない…といった悲劇も予想できます。

その辺りに注意して、降車駅到着の5分前には席を立ち、人をかき分けてドアの付近に向かうようにしておきましょう。

なお、大阪駅三ノ宮駅などのターミナル駅では乗客が一斉に降りるので、そういった心配はあまりしなくても良いでしょう。

座席

225系座席

座席

モケットの色もさることながら、枕カバーも高級感が漂います。

座り心地は良いですが、案外クッション性は低いので、乗車時間や体勢によってはおしりが痛くなるかもしれません。

補助椅子

補助椅子

補助椅子も設置されています。使用できる区間と使用できない区間があるので注意しましょう。座り心地は、それなりといったところで、「まあこんなもんだよね」的な感じです。良くも悪くも普通の補助椅子です。

カーテン

段階固定式のカーテンが装備されています。

225系棚

座席上部には棚が設置されています。普通の棚です。忘れ物には注意しましょう。

 

 

つり革

つり革

つり革

つり革は黄色で、一般的な形状の丸形です。高さは位置によって異なります。

座席番号

225系座席番号

座席番号

普通車自由席では現在使用されていませんが、座席番号が記載されています。

A-SEAT車両は指定席ですので、指定券に記載の座席に着席しましょう。

情報表示液晶

225系情報表示液晶

情報表示液晶

車内上部には情報表示液晶があり、遅延情報やCM、ニュースなどが表示されています。

情報表示液晶の設置場所は車両によって細かな違いがありますが、表示内容は変わりません。

 

 

その他の設備

トイレ

225系トイレ

トイレ

長距離の運用ですので、トイレが設置されています。

ドア開閉ボタン

225系ドア開閉ボタン

ドア開閉ボタン

一部の駅停車中や一部の始発駅などでは、乗客自身でドアを開閉できます。

ドア横のボタンで操作が可能です。

非常用設備

非常通報ボタンや非常灯が設置されています。設置場所は大きく掲示されていますので、すぐにわかります。

 

 

最後に

今回は、JR西日本の看板列車である新快速の車内などを解説しました。

大阪等を訪れる際には乗車する機会も多い新快速ですので、ぜひ乗車してみてその俊足と快適性を体感してみてはいかがでしょうか。

 

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有馬温泉で「観光」してきた話

目次

観光経験皆無

ブログを書き始めてからというもの、旅行の目的は専ら取材です。

どこに行けば人気記事が書けるかということに全集中しておりまして、観光するお金があるなら特急に載って解説記事を出したいです。

しかし今回、まさかまさかのタイミングで「観光」をしてきましたので、ご報告させていただきます。

 

 

トレイルランニング

その日は学校行事で登山でした。まあうちの高校・中学も登山が大好きなので、遠足は基本登山です。宿泊行事も大自然の中って感じですね。

中学校では富士登山があるのですがコロタンのせいで琵琶湖畔に行きました。

富士山のために購入した2万のリュックが無意味になりました。今となっては思い出です。

今回は六甲山系のとある山に登りました。

下山の際、先導担当のF先生(数学)が持ち前のパワープレイで走りながら下山します。授業もパワープレイ(特に難易度)ですが、体力も化け物です。

 

それについていこうと、有志が結集し後を追います。

新神戸駅に着いたらその場で解散なので、早く下山すれば神戸観光ができます。体力が残っているかは別の話です。

結局ずっと走りながらみんなで下山しました。

一般下山組より1時間ほど早く下山することが出来ました。

 

 

走った後は温泉に限る

改札前

新神戸駅

早く下山できたものの、まあ汗だくです。走った後は温泉に限ります。

新神戸から30分も経たずに有馬温泉に行けますから、ぜひ行こうということで私含め同じ班の3人が神戸方面と反対側のホームに向かいます。

列車到着

谷上行

三宮方面からやってきた谷上行きの地下鉄に乗り込みます。

新神戸から谷上までの区間はほとんどがトンネルで、距離は結構あるのに途中駅もありません。

その昔(というかついこの前まで)は、北神急行という別会社が運営していましたが、先日神戸市営地下鉄北神線として再出発を果たしました。

市営地下鉄になったことで、運賃がめっちゃ安くなったそうです。いいことです。

 

谷上駅に到着する直前にトンネルを抜け出します。厳冬期は雪がつもり、トンネルを抜けると雪国という川端康成の体験が関西で実現できます。

谷上駅

谷上駅

谷上駅で神戸電鉄に乗り換えますが、中間改札などはなく、そのまま対面乗り換えです。いいことです(2回め)。

神戸電鉄の車両

神戸電鉄の車両

神戸電鉄準大手私鉄に分類されますが、もうすぐで準大手仲間の泉北高速鉄道が吸収合併して消える予定です。

やってきた車両はいつも通学に使っている近鉄より新しい車両でした。

大手私鉄のくせして新型車両は一向に導入しない近鉄の株が自分の心の中で勝手に下がりました。

 

 

途中の有馬口駅で乗り換えをはさみます。

有馬口からはものの数分で有馬温泉駅に到着します。

有馬温泉駅

有馬温泉駅

凝ったデザインの駅名標でした。(写真に顔が映り込んでいたのでモザイクかけようと思いましたがめんどくさいので掲載しません)

駅舎

駅舎

けっこう立派な駅舎です。

駅前

駅前

駅前その2

駅前その2

ザ・温泉街といった感じの風景です。行ったことはないですが鬼怒川とか草津とかもこんな感じなんでしょうか。

というわけで早速温泉に入っていきましょう。

金の湯

金の湯

 

 

特段温泉にこだわりがあるわけではないので、友人オススメのお財布にソフトな温泉に行くことにしました。

間違いなく有馬でも有名な温泉だとは思います。

ここで金の湯、姉妹温泉の銀の湯、そしてタオルのセット券を購入。

いざ入浴

いざ入浴

しっかり疲れを取ることが出来ましたが、せっかくセット券を購入したので銀の湯にも行きましょうか。

耳を澄ますとけっこうインバウンドの方が多いことがよくわかります。

ツアー的な感じで有馬温泉に寄っているみたいですね。

京都の清水寺前の坂みたいな感じの風景を見られます。

かりんとう饅頭を購入します。1個100円は今の御時世とてもありがたいですね。

かりんとう饅頭

かりんとう饅頭

やはりできたてが一番美味しいですね。

銀の湯

銀の湯

 

 

銀の湯はけっこう上のほうにありますが、疲れがぶり返すほどの距離ではなく、いい感じに散策すればあっという間に到着です。

制覇

制覇

湯上がりのオロナミンCを堪能し、お土産を見ながら駅に戻ります。

モンベル

モンベル

まさかのモンベルです。財布がほしいのですが(下の記事参照)、まあここじゃなくても大阪で買えるよなと思いスルー。と言いながらいつもタイミングを逃して学校帰りに寄れずじまいなのですが。

uwema.hatenablog.com

せんべいとかも考えましたが、取材の交通費をためておきたいので結局今回はお土産は買わず、三宮で親から頼まれていた老祥記の豚まんを買って帰ることにします。

 

行きと同じく、神戸電鉄北神線です。

有馬口駅

有馬口

有馬温泉からは大阪に向けてバスも発着しており、三宮に用事がなければ利用していたかもしれません。今度有馬に用事がある際は乗り換えも無いですしバスを利用しようかと思います。

 

 

ということで

結局記事にしたので純粋な観光ではなくなりましたが、まあ普通に楽しむことが出来ました。これがテスト2週間前でなければもっと楽しめていたかもしれませんが、その後無事インフルに罹りました。

uwema.hatenablog.com

この観光で交通費含めて5000円ほど使いましたが、まあ致し方ないでしょう。使ったお金はいくら惜しんでも戻ってきませんし、何より友人との観光ほどプライスレスなものはございませんので。

なんだかんだ楽しかったですし、良い思い出になりました。ではまた。

 

<ここぞとばかりに宣伝>

寝起きのだるそうなuwemaが朝生配信をREALITYでやってます。よろしければ。

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福島県富岡町訪問記(2023年10月):東日本取材旅行番外編2

目次

前置き

東日本大震災で犠牲になられたすべての方々にご冥福をお祈りします。

被害を受け、今も心に傷を負われている方に、13年を経てもなお、私はなんと声をかければ良いのか分からずにいます。

このブログは収益化を行っておりますが、この記事に関しては、多くの人が悲しみの渦中に居る中で、収益化を行わない判断を致しました。

自動配信の広告は削除し、記事中に挿入する広告も削除させていただきました。

しかし、一部ではありますが、外してしまうと本記事以外で生じる収益が減少することが予想される広告が存在します。

故に、完全に広告を削除することは不可能という結論に至りました。

身勝手な判断で申し訳無いですが、ご容赦ください。

また、今回取材した福島県富岡町に対して何らかの形で貢献できないかと探っている最中でございます。

内容が決定次第、お伝え致します。しばしお待ち下さい。

 

2024年1月16日 「uwemaの日記」管理人

 

番外編の前回はこちら▼

福島県富岡町

富岡町について

富岡町は、福島県の太平洋沿岸部に位置する人口約12000人(取材時)の町です。

南端には福島第二原子力発電所、そして北の方角を向けば福島第一原子力発電所(所在は双葉町)という町です。

全町避難

東日本大震災によって発生した福島第一原子力発電所の事故により、避難指示が出され、先に取り扱った双葉町と同様に全町避難となり、令和2年から令和5年にかけて段階的に避難指示区域が解除されていきましたが、未だに立ち入りできない区域も多く残されています。

出典▼

www3.nhk.or.jp

北側の福島第一原子力発電所は事故を起こしたものの、南の福島第二原子力発電所は奇跡的に事故を免れ(事故を防いだケーブルの話はあまりにも有名)、福島第二原子力発電所に関しては目視できる範囲まで接近できます。

3つの災害

富岡町を襲ったのは原発事故だけではありません。

町には津波が襲来し、富岡駅が飲み込まれました。

地震による崩壊なども当然発生しています。

原発事故、津波、そして地震という3つの災害と対峙し、少しずつ復興に向けて歩みを進めている富岡町を取材し、写真を中心に現状を紹介していきます。

取材記

富岡駅

富岡駅の跨線橋から

富岡駅の跨線橋から

双葉駅から乗車してきた列車は、富岡に到着してすぐに出発していきました。

改札の線量計

改札の線量計

双葉駅同様、線量計が設置されています。

富岡では3時間ほど時間に余裕があるので、レンタサイクルでも借りようと思います。

駅前には観光案内所のような施設があり、お土産の販売やこのようにレンタサイクルのサービスも行っておられます。

レンタサイクル

レンタサイクル

富岡は坂が多い街なので電動自転車です。もちろん有料ですが、おかげさまで息切れはしませんでした。

駅は坂の下に位置しています。

坂を登ると、スーパーや飲食店、そして警察署などがあり、えきから中心部までは少し距離があるといった感じです。

もっとも、多少の住宅地は坂の下にあるので、そこまで通勤・通学が不便というわけでもなさそうですが。

坂を登って腹ごしらえ

坂を上りきると、けっこう平地が広がります。

スーパー

スーパー

交差点

交差点

まずはお昼ごはんを頂きましょう。

中華料理屋さん

中華料理屋さん

特にこだわりはなく、見かけた中華料理屋さんに入ります。

ラーメンと天津飯

ラーメンと天津飯

おいしく頂きました。

双葉警察署

腹ごしらえをしたところで、双葉警察署に向かいます。

悪いことをして出頭するわけではありません。

震災当時、最後まで避難を呼びかけて津波に飲まれた2名の警察官に手を合わせるためです。

事前に電話で問い合わせをしたところ、特段申請等はなく手を合わせることができるようです。

以前は当該警察官が乗務していたパトカーも置かれていましたが、移転展示されているようです。

碑がありましたが、写真に収めるのもなにか違うなと思い、撮らないでおきました。

わざわざ署の方に案内して頂き、率先避難を誓いつつ慰霊し、署を後にします。

津波に飲まれた2名の警察官のうち、1名は太平洋上で発見され、もう1名は未だに行方不明のまま。

あのとき、津波の危険を察知して素早く避難をしていたら…と考えるとなんとも言えなくなります。

しかし、いざ私が同じ状況に置かれたとき、真っ先に避難できるでしょうか?

そう考えると、教訓を活かすことの難しさをひしひしと感じます。

向き合うべきは未来ですが、過去の状況にも理由があります。

その理由を理解した上でないと、単なる結果論になりかねません。

標識

標識

海岸線と福島第二原子力発電所

坂を下り、海岸線を見てみることにします。

漁港

漁港

漁港がありました。朝早くに行けば、また違う富岡を伺うことが出来たかもしれません。

防潮堤

防潮堤

新しく整備された防潮堤です。

奥に、なにやら建物が見えます。

福島第二原子力発電所

福島第二原子力発電所

福島第二原子力発電所です。拡大しているとはいえ、ここまで近くに原発があるものなのだと感じました。

福島第二原子力発電所は事故は発生しませんでしたが、廃炉作業が進んでいます。

富岡駅と防潮堤の間の土地には特段建物等はありません。津波襲来後の傷跡は未だに残ります。

富岡駅(俯瞰)

富岡駅(俯瞰)

富岡駅を俯瞰。

そろそろ、駅に引き返しましょうか。

観光案内所で

レンタサイクルを返却し、少しばかり職員の方とお話させていただきました。

震災当日のお話、そして避難生活のお話、たくさんのお話を聞かせていただくことが出来ました。

記事にする承諾を取っておらず、あまり詳細をお話することが出来ないのですが、特に避難生活のお話が印象に残りました。

当時の情報網は今よりも脆弱で、給水場所が分からずに、遠くの給水場所に向かっていたお話、食料・衣料が不足したお話など。

震災自体の被害も甚大ですが、そこからの避難生活は数年単位です。

ニュースでは最初の数ヶ月は報道されますが、そこからはあまり情報が出てきません。

報道されていなくとも、被災者の生活は続きます。

町民の方にとって「日常」とは何なのでしょうか。

そんなことを考えさせられました。

 

お忙しい中、一介の高校生にご丁寧に説明して頂き、とても感謝しています。

 

お土産を購入します。

富岡町のキャラクター「夜の森さくら子」のシールです。(著作権の都合上写真は掲載しません)

 

夜ノ森は町の北部に位置する桜の名所です。

今はスマホの背面に差し込んでいます。

彼女を見るたびに、この取材、富岡町の光景がが目に浮かびます。

 

気づけば列車の時間です。急ぎめにホームに向かいます。

また会いましょう。双葉、富岡とはしばしのお別れです。

必ずもう一度来ます。その時は、きちんと時間をたっぷり取って、じっくり双葉・富岡を感じたいと考えています。

最後に

冒頭でも触れた通り、富岡町は「原発事故」「津波」「地震」の3つの被害を受けた町です。

そんな震災を経験した被災者の方の心情など、我々は知る術もありません。

自分の大切な人、物が一瞬にして崩れ去る経験など、大半の日本人は持っていないからです。

思い出が詰まった家に、入りたくても入れない。原子力災害の特徴も相まって、むしろ知ろうとすることに恐怖すら抱きます。

我々にできることは何なのか。

それは永遠の問いであり、正解のない問いでもあります。

伝えようのない思いを義援金に乗せる人もいれば、ボランティアとして復興に携わることで思いを紡ぐ人もいれば、私のように途方に暮れてしまう人も居ることでしょう。

この問いを考えることこそ、被災者の方にとって一番の安心をお届けできるのだと信じています。

考えている限り、その思いをなにかで伝えようとするからです。

忘れられることこそ、一番恐れるべきことです。

 

取材に当たって、観光案内所の2名の職員の方、双葉警察署で案内してくださった警察官の方に心から感謝します。

 

最後までご覧下さりありがとうございました。

<2024年最新>近鉄汎用特急のエースカー、22000系ACE(更新車)を徹底解説!

目次

 

 

about22000系

個性派特急と汎用特急

近鉄特急といえば、豪華な内装にプレミアムなサービスというのがまず思い浮かぶのではないでしょうか。

そのイメージは間違ってはいませんが、それが全てではありません。

実は近鉄特急には2つの種類があります。

1つ目が、「しまかぜ」や「ひのとり」、「あおによし」などに代表される特徴的な特急列車、いわゆる個性派特急です。サービスが充実し、乗車すること自体が目的となるような特急たちです。

2つ目は、汎用特急と言われるタイプの特急です。

このタイプの特急には車掌以外のアテンダントは乗務していませんし、なにか特別なサービスが受けられるわけではありません。

カフェなどもなく、自動販売機があるのみです。

しかしながらこれでもサービスは他社と比較しても十分なもので、座席の快適性は申し分ないですし、静粛性にも長けています。

汎用特急の使命

汎用特急の使命は何なのでしょうか。

汎用特急は、主に以下の用途に用いられます。

 

1.個性派特急の補完

個性派特急は知名度は高いですが本数は圧倒的に少ないです。

例えば「しまかぜ」は、大阪・京都・名古屋と伊勢志摩を結ぶ列車ですが、それぞれ日に1往復のみの運行です。

当然伊勢志摩方面の特急がそれだけであるはずがなく、最低でも1時間に1本は特急が走ります。

その特急列車を担当するのが汎用特急です。

 

2.通勤ライナー的な存在

近鉄特急は全席指定席です。特急券を購入さえすれば必ず座れますから、着席需要に応えることが可能です。

個性派特急は、座席数が少なく、更に通勤・帰宅の時間に運行されていません。

そこで、座席の設備を均一化した汎用特急が朝夕の需要に応えます。

 

3.その他幅広い特急需要

汎用特急はいつでもどこでも何両でも使うことが出来ます。

その柔軟な運用を活かして様々な線区で様々な運用につくことが可能です。

個性派特急が運行されていない線区の観光需要やビジネスの需要に応えることが出来ます。

 

縁の下のエース

そんな汎用特急の次世代車両として、22000系は平成4年にデビューしました。

当時の汎用特急たちと比較しても斬新なデザインで、汎用特急のブランド名の1つである「エースカー」を受け継いで、22000系は別名「ACE(エー・シー・イー)」と名乗ることになります。

平成21年には新たに22600系がデビューしますが、22000系と22600系は協力して、近鉄の各線区に散らばった旧型汎用特急を置き換え続け、現在は近鉄汎用特急の顔と言えるまでに成長しました。

大阪・京都・名古屋・奈良・伊勢志摩と、様々な場所で22000系を見かけることが出来ます。

今回は、そんな22000系の車内を大量の写真で徹底解説します。

 

 

運行区間

 

運行区間

近鉄特急が運行されている全ての路線南大阪線吉野線除く)

停車駅

 

停車駅

運用によって異なりますが、基本的にすべての特急停車駅に停車していきます。(例外あり)

車両編成

 

車両編成

4両編成と2両編成が製造されましたが、実際の運用時には他の汎用特急車両と連結して運行されることも多いため、一概に何両とは言い切れません。

 

22000系はすべての車両が普通車です。デラックスシートなどは存在しません。

 

 

車内サービス

フリーWi-Fiは無し

 

フリーWi-Fiは無し

フリーWi‐Fiは利用できません。今後の更新工事に期待しましょう。

自動販売

 

自動販売機

自動販売機

自動販売

自動販売機が設置されています。支払い方法は現金のみです。品目も少ないので、事前に駅の売店で食料や飲料を購入されることをおすすめします。

 

 

車内紹介

外装

正面

 

正面

正面

正面

卵型の断面を採用しています。

側面

 

側面

側面

側面

側面は近鉄汎用特急標準の塗装です。

金色のラインがアクセントになって、バランスの良い仕上がりになっています。

ACEロゴ

ACEロゴ

側面にはACEロゴがあります。

行き先表示器

 

行き先表示器

行き先表示器

行き先表示器


行き先表示器は多色対応のデジタル式です。

 

 

内装

普通車車内

車内全景

 

車内全景

車内全景

車内全景

2列+2列の4列で座席が並びます。グレーを基調とした座席は華やかさはないものの、落ち着きを感じるカラーリングです。

座席

 

座席

座席

座席
車椅子対応席
車椅子対応席

車椅子対応座席

車椅子対応座席


車椅子対応席が設置されています。車椅子対応席がある特急列車は、時刻表やインターネット予約画面で車椅子アイコンが表示されます。

リクライニング

 

リクライニング

座席はリクライニングが可能です。それなりの角度に倒れます。

リクライニングボタン

リクライニングボタン

リクライニングの操作ボタンは肘掛け側面に設置されています。 

 

 

コンセント

 

コンセント

コンセント

コンセント

前席の背面にコンセントが設置されています。パソコン・スマホの充電も可能ですが、電圧が変動する可能性もありますので、注意しましょう。

テーブル

 

テーブル

テーブルは2種類あります。

1つ目は、前席背面に設置されている背面テーブル。

背面テーブル格納時

背面テーブル使用時

上:格納時 下:使用時

上の写真のように13インチのPCを問題なく置くことが可能です。

最前列のテーブル

最前列の背面テーブル

最前列は背面テーブルの形状が若干異なっています。

2つ目は、肘掛け内臓のテーブルです。

肘掛けに格納されているミニテーブル

肘掛けに格納されているミニテーブル

ミニテーブル(展開時)

ミニテーブル(展開時)

ミニテーブルにはちょっとした飲み物やつまみなどが置いておけます。

背面ポケット
背面ポケット

背面ポケット

背面ポケット

前席背面に飲料や雑誌などを入れておけるポケットが設置されています。

ドリンクホルダー
ドリンクホルダー

ドリンクホルダー

ドリンクホルダー

折りたたみ式のドリンクホルダーが前席背面に設置されています。

 

 

傘ホルダー
傘ホルダー

傘ホルダー

傘ホルダー

背面ポケットの中に、傘を引っ掛けておくホルダーが設置されています。

フットレスト
フットレスト

フットレスト(格納時)

フットレスト(展開時)

上:格納時 下:展開時

一般的な近鉄特急のフットレストは、靴のまま利用する面と、靴を脱いで利用できる面の2つがありますが、22000系のフットレストは靴のまま利用する面のみのフットレストです。横のレバーを足で押すと格納が可能です。

最前列のフットレスト

最前列のフットレスト

最前列のフットレストは壁に設置されています。

アームレスト
アームレスト

アームレスト(格納時)

アームレスト(展開時)

上;格納時 下:使用時

座席同士の隙間にアームレストが格納されています。

フック
フック

フック

フック

前席背面などにフックが設置されています。

 

 

送風口
送風口

送風口

送風口


送風口が座席上部、棚の背面に設置されています。

取っ手
取っ手

取っ手

取っ手

座席の取っ手には座席番号が記載されています。

枕カバー
枕カバー

枕カバー

枕カバー

 

座席の頭が当たる部分にはカバーが設置されています。

カーテン
カーテン

カーテン

カーテン

横からスライドさせるタイプの布製カーテンが設置されています。

 

 

窓

窓は大型のものが採用されています。眺望がよく見えます。

窓際
窓際

窓際

窓際

窓際には多少の物が置いておけます。

棚

座席上部の棚は一般的なものです。忘れものには注意しましょう。

座席番号
座席番号

座席番号

座席番号

座席番号は前述の取っ手に記載されていますが、窓の上にも記載されています。

情報表示液晶・トイレランプ
情報表示液晶・トイレランプ

情報表示液晶

情報表示液晶・トイレランプ

客室両端に停車駅などの案内が可能な液晶が設置されています。多言語での案内にも対応しています。液晶横のランプでトイレの空き状態が確認可能です。

 

 

その他の設備

デッキ
デッキ

デッキ

デッキ

 

客室と外の世界の緩衝地帯がデッキです。

通話はデッキでしましょう。

トイレ
トイレ

多目的トイレ

男性専用トイレ

トイレ

多目的トイレや男性専用トイレなどが設置されています。

洗面台・おしぼり
洗面台・おしぼり

洗面台

洗面台

清潔な見た目の洗面所が設置されています。ここで近鉄特急伝統のおしぼり(お一人様一つまで)をゲットできます。

おしぼり

おしぼり

 

 

喫煙室(2024年3月で廃止)
喫煙室(2024年3月で廃止)

喫煙室が設置されていますが、2024年3月1日から近鉄特急のすべての車両で喫煙室が廃止されます。

詳しくは、近鉄公式サイトをご確認ください。

www.kintetsu.co.jp

荷物置き場
荷物置き場

荷物置き場

荷物置き場

荷物置き場が客室両端に設置されています。客室両端の荷物置き場は、ある号車とない号車があるので注意しましょう。

ゴミ箱
ゴミ箱

ゴミ箱

ゴミ箱

客室の外に、ゴミ箱が設置されています。ゴミはゴミ箱に捨てましょう。

非常用設備
非常用設備

消火器

消火器

非常用設備もきちんと搭載されています。

 

 

最後に

最後に

今回は、近鉄の汎用特急である22000系の車内を徹底解説しました。汎用特急とはいえ、充実の設備と静粛性で、不満は一切感じません。

汎用特急はある意味ガチャ的な要素も含んでいて、どの車両がやってくるかは来てからのお楽しみです。

もし22000系に乗車されましたら、ぜひもう一度この記事を開いて頂き、設備を有効活用してみてはいかがでしょうか。

 

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福島県双葉町訪問記(2023年10月):東日本取材旅行番外編

前置き

東日本大震災で犠牲になられたすべての方々にご冥福をお祈りします。

被害を受け、今も心に傷を負われている方に、13年を経てもなお、私はなんと声をかければ良いのか分からずにいます。

このブログは収益化を行っておりますが、この記事に関しては、多くの人が悲しみの渦中に居る中で、収益化を行わない判断を致しました。

自動配信の広告は削除し、記事中に挿入する広告も削除させていただきました。

しかし、一部ではありますが、外してしまうと本記事以外で生じる収益が減少することが予想される広告が存在します。

故に、完全に広告を削除することは不可能という結論に至りました。

身勝手な判断で申し訳無いですが、ご容赦ください。

また、今回取材した福島県双葉町に対して何らかの形で貢献できないかと探っている最中でございます。

内容が決定次第、お伝え致します。しばしお待ち下さい。

 

2023年12月31日 「uwemaの日記」管理人

 

目次

双葉町、そして福島第一原子力発電所

書類上の人口と実際の人口

双葉町福島県沿岸部に位置する人口5千人の町です。

人口5千人と書きましたが、これはあくまで書類上、つまり住民票を双葉に置いている人々の数であって、実態は大きくかけ離れています。

実際のところ、100人程度しか人が住んでいません。

こうなったのにはもちろん理由があります。

恩恵と被害

東日本大震災によって、この町は実に10年近くもの間、一般人が立ち入ることが許されなかった地域でもあるのです。

1973年、この町の発電所が稼働します。

皆さんご存知の福島第一原子力発電所です。

徐々に規模を広げ、1~6号機が運用についていました。

原子力発電所(以下原発)は、地域に莫大な雇用と金をもたらします。

ところで、原発は市町村と市町村の境界線上に建設されることがほとんどです。

原発が位置する自治体には国からお金がおりてきますから、その恩恵を複数の自治体で享受しようとした結果なのです。

この福島第一原発も、双葉町とその隣の大熊町の境界線に位置しています。

2011年3月11日、東日本大震災の発端となる東北地方太平洋沖地震が発生します。

津波の襲来を受け、原子炉はすべて緊急停止します。

原発のよく言われるたとえの一つに、車の例えがあります。

原発は、ブレーキを踏まなければ加速し続ける車です。

つまり、ブレーキを適宜かけなかればなりません。このブレーキが、「冷却」ということになります。

原子炉が緊急停止しても、冷却は絶えず行う必要があります。

冷却を行わないと、水素が発生し、原子炉内の圧力が上昇してしまい、最終的には爆発してしまいます。

しかしながら、非常用電源を津波によって喪失し、冷却が非常に難しくなります。

様々な知恵を出し合い、なんとか原子炉の暴走を食い止めようとしましたが、1・3号機が水素爆発という結果になりました。

この結果をどう捉えるかは人それぞれですが、私個人の意見としては、チョルノビーリ原発の事例を考えると、むしろここまで抑え込めたのは素晴らしいと思いますし、もちろん防ぎようのあったことは否めませんが、あのような状況で的確な判断を下せた原発の関係者の方々には頭が下がります。

現在の福島第一原発の状況は以下のサイトからご確認ください。

www.tepco.co.jp

全町避難

さて、福島第一原発が事故を起こし、近隣の市町村には避難という現実が突きつけられます。

特に、双葉町は全町避難といって、町内全体が避難の対象となり、再びゲートが開くまでに要した時間は実に9年。

しかし、町内すべての地域が立ち入れる様になったかといえばそんなことは全く無く、令和2年に双葉駅の周辺の避難地域が指定解除、そして令和4年に沿岸部の一部地域が指定解除となりました。

いまだ復興の途上にある双葉町ですが、冒頭に書いた通り、書類上の人口と実際の人口に大きな隔たりが残っており、避難した双葉町民の方々も、避難先の場所で既に生活基盤が定着した方も多く、10年近くを経て、今双葉に戻ろうという方も少ないそうです。

9年、あるいは11年という時間は、あまりにも失うものが大きすぎたのだと思います。

今回は、2023年10月に双葉町を訪問、取材した際の写真を中心に、多少の解説を交えながら双葉町の現状を紹介していきます。

双葉駅

双葉町訪問は鉄道です。

仙台駅から普通列車を乗り継ぎ、朝方に双葉駅に到着しました。

列車
駅名標
ホーム
ホーム
双葉駅

双葉駅は1面1線のいわゆる傍線駅ですが、ふと辺りを見渡すと、対岸にもホームがあることがわかります。震災以前はもう一本線路がありました。

跨線橋があり、跨線橋の中央に改札が設置されています。橋上駅舎というやつです。

改札
線量計
改札口

改札には線量計が設置されていました。

駅舎

駅舎

外に出てみると、洒落たデザインの現代的な駅舎でした。この駅舎は、震災後の常磐線復旧時に整備されたものです。

では、旧駅舎はどこにいったのでしょうか。

実はすぐ隣に残っています。

旧駅舎

旧駅舎

旧駅舎の方は、休憩所的なものとして利用されています。

2時46分

2時46分

旧駅舎の時計は午後2時46分、震災発生時刻を指しています。

駅前

駅前

駅前には広場が整備されています。

バス乗り場

バス乗り場

東京五輪(2回め)の聖火リレーの経由地となった双葉ですが、広場の中央にはその記念碑が建立されています。

 

バス停からは、後で紹介する原子力災害伝承館に向けてバスが発着しています。

案内板

案内板

現状、双葉町のエリアは大きく2つに分けられます。

1つ目のエリアは双葉駅を周辺としたエリア。そして2つ目のエリアは沿岸部の資料館や工場などが位置するエリアです。沿岸部のエリアには記念公園などが整備される予定です。

駅周辺のエリアと沿岸エリアは結構離れており、徒歩では少し鬱陶しく感じてしまう距離です。

しかし、駅前にシェアサイクル(100円返却型)が整備されているので、これを利用して双葉町を走ってみましょう。

沿岸に向かう

シェアサイクル

シェアサイクル

駅前の道路を走ってみます。

道路

道路

家屋も多く、けっこうな住人もいらっしゃるのではないかと疑ってしまいますが、実際にはこの殆どが人が住んでいない家屋です。

では、沿岸エリアまでを結ぶ道を走ってみます。

国道6号との交差点を過ぎ、辺りには数棟の建物が見えますが、ほとんどが廃墟です。

廃墟1
廃墟2
廃墟

また、おそらく地震によってズレたであろう蔵がそのままです。

(プライバシーの都合上写真は掲載しません)

 

暫く進むと、岐阜県の撚糸メーカーである浅野撚糸の工場が見えます。

紡績工場

紡績工場

復興の一環として双葉町に工場を建設したそうです。

この工場で生産される布地を用いた製品は各所で販売され、売り上げの一部が復興に用いられています。

原子力災害伝承館を訪問

施設

原子力災害伝承館と双葉町産業交流センター

辺り一面に広がる土地に、緑は少なく、遠くに見えていた建物があっという間に近づいてきます。

沿岸エリアの中枢となる原子力災害伝承館と双葉町産業交流センターです。

自転車を停め、入館します。

原子力災害に特化した博物館なだけあって、原子力事故の恐ろしさと、いかに原子力が日本の成長を支えてきたかがわかる内容となっています。

写真の商用利用禁止とのことで、僅かながら広告を挟んでいますので、写真は掲載しないことにします。

本来1時間程度で見学を終える予定でしたが、語り部さんのお話も聞かせていただくことが出来ました。

発生から10年以上経ったとはいえ、未だに記憶が薄れないうちにこうして被災者の生の声を聴かせていただくことが出来て、日常のありがたみを感じることが出来ました。

見学を終えて、隣の産業交流センターで友人へのお土産を購入します。

先程紹介した撚糸メーカーのハンカチです。

写真ギャラリー

産業交流センターの最上階にはデッキがあり、双葉町を一望できます。

さて、辺りを見渡してみましょう。

風景1

風景2

風景3

風景

除染を終えて、少しずつ復興が始まっていますが、未だに立ち入ることの出来ない区域が多く残されています。

福島第一原子力発電所は、肉眼で捉えることは出来ませんでした。

 

デッキから降りて、しばらく自転車で辺りを見渡しましょう。

写真は掲載していませんが、1階部分が削り取られたままの住居や、地震の被害を受けてそのままの状態の家屋も点在しています。

電車の時間が迫っていますので、そろそろ引き返しましょう。

行きに使った道は実は最短経路ではなかったようで、帰りは最短経路を利用することにしました。

軽快に自転車は走ってくれます。

元々畑が会ったのであろう場所の中には、耕作放棄されている場所もあるそうです。

津波により上手く作物が育たなくなったのでしょうか。

現在、住宅は駅の山寄りにあり、集合住宅のようなものが何棟か建設されています。

双葉町に移住してセカンドライフを過ごされる方もそれなりにいらっしゃるそうですが、若い人たちはなかなか居ないようです。

帰りの電車

帰りの電車

予定より2本ほど電車を見送り、いわき方面に向かう列車に乗車します。

本来は夜ノ森駅にも立ち寄る予定でしたが、夜ノ森駅は再度訪れることにして、富岡駅に向かうことにします。

富岡の町は、また別の記事にしようと思います。

最後に

今回は、福島第一原発の事故によって、10年近く立ち入ることが許されなかった双葉町を紹介しました。

取材に当たって、突然声をかけてもにこやかに応対してくださった双葉町職員の方、質問にも丁寧に答えてくださった語り部の方に、改めてお礼申し上げます。

今後復興が進むであろう双葉町をこれからも見つめていきたいと心に刻み、防災に対する意識も高めることが出来ました。

この記事を読んでくださった皆さまが、何気ない日常の素晴らしさに気付いてくだされば幸いです。

<2024年最新>近鉄名阪特急の看板、特急ひのとりのプレミアムシートを徹底解説!

目次

 

この記事を書いた人

uwema

三度の飯よりも旅行。

乗り鉄/音鉄/座席鉄。

大阪市消防局認定の応急手当普及員です。

ブログの他にも、YouTubeやXで交通機関の魅力を発信中。

aboutひのとり

特急ひのとりは、近鉄大阪難波近鉄名古屋間を中心に運行している特急です。

特急ひのとり

大阪と名古屋という日本でも指折りの都市間の移動手段は、現在でこそ高速バスやマイカーなども有力候補ですが、その昔は専ら鉄道の役目でした。

将来安泰かと思われた近鉄の名阪特急でしたが、国鉄が放った強力な一手で窮地に追い込まれます。

 

1964年、東海道新幹線が東京~新大阪間で開業します。

名阪間も新幹線によって結ばれることになり、それまで2時間以上を要していた名阪間の所要時間は1時間強にまで短縮されました。

この時期、近鉄は新幹線と正面から対抗するのではなく、新幹線と協力して大阪・京都・名古屋から奈良や伊勢志摩へ乗客を誘導する作戦に出ました。

伊勢志摩方面の各路線が大幅に増強されたのもこの時期です。

要は稼ぎが見込めない名阪特急よりも、他路線の特急に注力することにしたというわけです。

 

1980年代に入り、国鉄の財政がいよいよ回復不能なレベルにまで悪化した際、国鉄は運賃値上げを何度も実施しました。しかも、運賃の上げ幅は現代の比ではなく、平気で倍の運賃に値上げ…なんてこともザラです。

そんな状況で、新幹線の運賃・料金も当然上昇し、気づけば近鉄の名阪特急とかなりの差が開いていたのです。

少し時間がかかっても良いから、安くて快適な近鉄が良い。

そんな感じでお客さんが近鉄に戻ってきたのです。

 

近鉄はその需要に応えるべく、1988年に「アーバンライナー」をデビューさせます。

そんなアーバンライナーも、登場から30年以上が経過し、名阪間の顔としてはすこし物足りなくなってきました。

そこで近鉄は、最新技術を惜しみなく投入した新時代の車両、「ひのとり」をデビューさせたというわけです。

未だに活躍するアーバンライナーの記事も書いていますので、よろしければ御覧ください。

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ひのとりのデビュー時に特に話題となった「プレミアムシート」は、新幹線最上級車両の「グランクラス」にも匹敵する快適性を誇ります。

大量輸送に特化した新幹線と快適性を追求する近鉄と、それぞれ独自の発展をこれからも続けることでしょう。

 

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運行区間

大阪難波近鉄名古屋

例外として、平日朝などに、車庫からの回送を兼ねて近鉄奈良大阪難波などを営業運転します。

奈良→大阪難波を運行するひのとりの乗車記はこちらから御覧ください。

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停車駅

大阪難波大阪上本町鶴橋・(大和八木)・・(白子)・(近鉄四日市)・(桑名)・近鉄名古屋

()内の駅は一部列車が停車します。

名阪特急以外の運用では、通常の特急と同じ停車駅です。

使用車両

80000系

ひのとりのデビューに合わせて新造された新型車両です。

 

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車両編成

6両編成または8両編成で運行されます。

いずれの場合も、両端の車両(1・6号車または1・8号車)がプレミアムシートとなっており、それ以外はレギュラーシートとなっています。

料金体系

乗車には、乗車券・特急券・特別車両券が必要です。

特別車両券の料金はプレミアムシートとレギュラーシートによって変わってきます。

大抵の場合、特急券と特別車両券は同じ券面になっています。

少しややこしいですね。他にも近鉄特急の料金体系について解説していますので、こちらも合わせて御覧ください。

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車内サービス

フリーWi-Fi

すべての車両でフリーWi-Fiが利用可能です。

速度はそこそこ

カフェスポット

カフェスポット

カフェスポット

車内にはちょっとした食品や挽きたてのコーヒーを販売するカフェスポットが設置されています。支払い方法は現金のみで、1000円札の両替機もあります。

両替機

両替機

 

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車内紹介

外装

正面

ひのとり正面写真

(再掲)

アーバンライナーから受け継いだ流線型のデザインと、現代的な灯火です。フロントガラスはしまかぜと異なり、平面的で視界を確保しやすい構造です。

側面

ひのとり正面写真

側面

深い紅色を中心に、金色の帯とロゴが高級感を演出します。快適さを追い求めた近鉄特急ならではのデザインでしょう。

行き先表示器

ひのとりの行き先表示器

行き先表示器

多色対応のデジタル行き先表示器が設置されています。

 

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内装

プレミアムシート車内

車内全景

プレミアムシート車内全景

プレミアムシート車内全景

2列+1列の3列で恰幅の良い座席が並びます。内装も高級感あふれる造りです。

座席

1列席

2列席

上:1列席 下:2列席

 

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取り扱い説明書

座席下部に車両の案内や座席の設備などが記載された説明書が入っています。存在を知らなければ気付かない人も多いと思います。

取扱説明書

取扱説明書
リクライニング

フルリクライニング時

フルリクライニング時

リクライニングをフルで倒してみましたが、マッサージチェア並みの快適さを誇ります。人間にとって心地の良い態勢というものが存在するようですが、それにかなり近い態勢になることが可能です。

バックシェル

バックシェル

ひのとりプレミアムシートにはバックシェルが装備されています。座席の背面にあらかじめ殻(シェル)を設置しておくことで、後席を気にすることなくリクライニングが可能となっています。

リクライニングコントロール

リクライニングコントロール

リクライニングは肘掛けに設置されているボタンで調整が可能です。このボタンでは他にも紹介するたくさんの機能が操作できます。

 

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コンセント

コンセント

コンセント

肘掛けの側面にコンセントが設置されています。パソコン・スマホの充電も可能ですが、電圧が変動する可能性もありますので、注意しましょう。

テーブル

テーブル

テーブル

ひのとりのプレミアムシートには背面テーブルが設置されていません。

自ずと肘掛け内臓のテーブルのみになります。

テーブルは肘掛けに内蔵されている

テーブルは肘掛けに内蔵されている

このテーブルは一見ミニテーブルに見えますが、実は展開が可能で、展開した状態では下の写真のように13インチのPCも問題なく置くことができるサイズになります。

パソコン(13インチ)を置いた状態

パソコン(13インチ)を置いた状態

 

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読書灯

消灯

点灯

上:読書灯(消灯時)下:読書灯(点灯時)

読書灯が装備されています。点灯/消灯は、リクライニング操作ボタンと同じ場所に設置のスイッチで切替可能です。

フットレスト

フットレストは設置されていません。その代わりにレッグレストが設置されています。

 

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レッグレスト

レッグ=脚を支える設備です。

レッグレスト使用時

レッグレスト使用時

前述のリクライニングと同様、ボタンで操作が可能で、リクライニングと併用することをおすすめします。展開すると足が地面から離れるので、靴を脱いで座ることだって可能です。

ドリンクホルダー

ドリンクホルダー

ドリンクホルダー

肘掛けの先端をスライドさせると、カフェスポットで購入したコーヒーなども置いておけるドリンクホルダーの登場です。結構わかりにくいです。

フック

フック

フック

バックシェル背面などにフックが装備されています。

 

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シートヒーター機能

冬場に重宝するシートヒーターが装備されています。ON/OFFの切り替えは、リクライニングボタンの近くに設置のスイッチで行います。

取っ手

取っ手

取っ手

座席の取っ手には座席番号が記載されています。

枕

いかにもふかふかな見た目をしている枕ですが、実際、ふかふかです。

しかもこの枕には隠れた神機能がありまして、なんと折り曲げることが可能です。

枕(折り曲げ時)

枕(折り曲げ時)

この機能を知ったときは、使ってもつわかなくても変わらないと舐めていましたが、実際に折り曲げて使用してみると、非常に快適です。

頭が心地よくホールドされるので、余計な負担がかからずに済むというわけです。

 

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カーテン

カーテン

カーテン

電動式のカーテンは無段階固定式(ベストポジションで固定できる)ですので、微調整が効きます。

上下は窓横のボタンで操作可能です。

窓

プレミアムシートに関しては、1座席につき1つの窓が割り当てられています。

プレミアムシートはハイデッカー構造のため、他の車輌よりも高い位置に座席があります。その影響で眺望は素晴らしいものになっています。

窓の高さも確保されているので、不満を感じることはないでしょう。

 

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窓際

窓際

窓際

窓際には多少の物は置いておけそうです。しかし、構造上死角になりやすいので忘れ物には注意しましょう。

棚

座席上部の棚は一般的なものです。忘れものには注意しましょう。

座席番号

座席番号

座席番号

座席番号は前述の取っ手に記載されていますが、窓の上にも記載されています。

 

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情報表示液晶

情報表示液晶

情報表示液晶

一般的な近鉄特急の情報表示液晶と比較してもかなり大きな液晶が設置されています。停車駅の乗換案内も表示され、多言語での案内にも対応しています。

その他の設備

トイレ
男女共用トイレ
女性専用トイレ
男性専用トイレ
トイレ

長距離特急ということもあってかトイレの数は結構あり、不安を感じることはないでしょう。

 

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洗面台

洗面台

洗面台

清潔な見た目の洗面所が設置されています。ここで近鉄特急伝統のおしぼり(お一人様一つまで)をゲットできます。

ベンチスペース

ベンチスペース

ベンチスペース

気分転換や急な電話にも対応できるベンチスペースが客室の外に設置されています。

喫煙室(2024年3月で廃止)

喫煙室が設置されていますが、2024年3月1日から近鉄特急のすべての車両で喫煙室が廃止されます。

詳しくは、近鉄公式サイトをご確認ください。

www.kintetsu.co.jp

 

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ロッカー

ロッカー1

ロッカー2

ロッカー

鍵付きのロッカーが使用可能です。荷物置き場よりも安心して荷物を置いておけます。

もちろん無料で利用できます。

通常の物理キー式のロッカーと、交通系ICカードがカード代わりになるロッカーの2種類が設置されています。

ゴミ箱

ゴミ箱

ゴミ箱

客室の外に、ゴミ箱が設置されています。ゴミはゴミ箱に捨てましょう。

防犯カメラ

防犯カメラ

防犯カメラ

防犯カメラが設置されています。

 

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非常用設備

消火器

消火器

非常通報装置

非常通報装置

非常用設備もきちんと搭載されています。

最後に

今回は、近鉄の看板特急である特急ひのとりの車内を徹底解説しました。新幹線より格安で、格段に上の設備を味わうことが出来ます。

大阪でのアクセスを考えると、近鉄は難波エリアに直接乗り入れているのに対し、新幹線は新大阪での乗り換えが必須となります。

この乗り換えの時間を含めると、実は時間面においてもひのとりはと新幹線いい勝負だったりします。

ぜひ一度ご乗車頂き、その快適性に垣間見える近鉄の本気を体感してみてはいかがでしょうか。

<2023~2024>JR・大手私鉄の大晦日・元旦鉄道臨時運転(終夜運転含む)リンクまとめ

2023~2024臨時列車運行情報

2023年~2024年にかけて運行される各鉄道会社の臨時列車運行に関する情報をまとめています。ぜひご覧ください。

注意

ここでは、特に大晦日~元旦にかけての臨時列車運転のみ取り扱っています。

冬季のみ運行の臨時列車に関しては掲載しておりません。

臨時運転が行われる線区の情報は、各自下のリンクから御覧ください。

できる限り最新の情報を掲載することを心がけていますが、各社の運転状況や天候などによって情報が変更となる可能性もありますのでご注意ください。

凡例

  • 終夜運転>…終電~始発まで定期的に列車が運行されます。
  • <終電繰り下げ>…終電の時間が遅くなりますが、終夜運転ではありません。
  • <臨時列車運転>…大晦日・元旦に、数本の臨時列車が運行されます。

目次

 

 

JRグループ

JR北海道

(有効な根拠を得ることが出来ないためリンクが掲載できません)

実施しません。

JR東日本

実施終夜運転

首都圏の各線区を中心に実施予定です。

www.jreast.co.jp

JR東海

実施しません。

faq.jr-central.co.jp

JR西日本

実施<終電繰り下げ>

一部の線区で午前3時ごろまで終電を延長して運行します。

www.westjr.co.jp

 

 

JR四国

実施<臨時列車運転>

https://www.google.com/url?client=internal-element-cse&cx=002514908934651466423:0cdahkac3jg&q=https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2023%252010%252020%252003.pdf&sa=U&ved=2ahUKEwiO2ZjHrbaDAxVrplYBHbi-A8cQFnoECAMQAg&usg=AOvVaw35_3-9uE-wblOPXjWrBGNp

JR九州

実施しません。

https://www.google.com/url?client=internal-element-cse&cx=008027137318346677559:dvujovnjmhy&q=https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2023/10/20/231020_2023touki_rinzi_train.pdf&sa=U&ved=2ahUKEwjl6_v1rbaDAxWor1YBHS6HA-gQFnoECAYQAg&usg=AOvVaw0yBDTyC2W5Qd3MfEp48_XL

 

 

大手私鉄各社

東武鉄道

実施しません。(元旦の列車増発は行います)

www.tobu.co.jp

西武鉄道

実施しません。

https://www.seiburailway.jp/file.jsp?id=16206

京成電鉄

実施終夜運転

https://www.keisei.co.jp/cms/files/keisei/MASTER/0110/LKk5EiHY.pdf

京王電鉄

実施終夜運転

https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2023/nr20231208_syuuya.pdf

 

 

東急電鉄

実施<臨時列車運転>

www.tokyu.co.jp

京浜急行電鉄

実施<終電繰り下げ>

www.keikyu.co.jp

東京メトロ

実施しません。

www.tokyometro.jp

小田急電鉄

実施<臨時列車運転>

https://www.odakyu.jp/support/jl4d7l0000000udn-att/nenmatsu-daiya231129.pdf

 

 

相模鉄道

実施しません。

www.sotetsu.co.jp

名古屋鉄道

実施しません。

(有効な根拠を得ることが出来ないのでリンクはありません)

近畿日本鉄道

実施終夜運転

www.kintetsu.co.jp

南海電気鉄道

実施<終電繰り下げ>

https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/231128_1.pdf

 

 

京阪電気鉄道

実施終夜運転

https://www.keihan-holdings.co.jp/news/upload/231204_keihan-railway.pdf

阪神電気鉄道

実施<終電繰り下げ>

https://rail.hanshin.co.jp/uploads/info/1f0657b42c73cdd0eaee034a1d8ab1b2921eefd0.pdf

阪急電鉄

実施しません。

www.hankyu.co.jp

西日本鉄道

実施終夜運転

www.nishitetsu.jp

 

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<東日本取材旅行>2日目:直近復旧区間。常磐線北部、仙台~いわき乗車記

最初からご覧になりたい方はこちら▼

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早朝の仙台駅

仙台駅コンコース

仙台駅コンコース

東北一の大都会である仙台も、流石に朝の5時ではまだ活気がないようです。

軽く1万円は超える大阪市内行きの乗車券を改札機に投入し、常磐線の旅をスタートさせましょう。

常磐線の始発

常磐線の始発

乗車するのは5:30発の原ノ町行き各駅停車。常磐線の始発列車です。

701系

701系

のりばに停車していたのは701系電車です。東北の様々な先駆で運用されているポピュラーな車両ですが、全てロングシート(進行方向に向いていない座席)なので、なにかと18きっぷ利用者からは嫌われがちな不憫な子でもあります。

ロングシート

ロングシート

私もそのことは知っていましたので、701が見えて「あ…まあ…まあ…」みたいな表情で列車に乗り込みます。

しばらくすると列車はゆっくりと仙台駅を出発しました。

 

 

朝焼けと共に

日の出

明るくなってきた

10月の後半となってくると、6時が近づいてもなかなか日が昇ってくれません。

日の出

日の出

ようやく日が昇りました。美しい朝焼けです。

各駅停車ではありますが、快調に走り続け、相馬駅に到着です。

停車中

相馬駅

相馬は常磐の北部で、南の双葉地域と並んで相双地域と呼ばれます。

6時50分、列車は原ノ町駅に到着します。

原ノ町駅

原ノ町駅

辺りはすっかり明るくなりました。

3分の乗り継ぎで、いわき行きの各駅停車に乗車します。

 

 

仙台近郊を離れる

いわき行き各駅停車

いわき行き各駅停車

仙台近郊も終わり、使用される車両も青と白が特徴のE531系に切り替わります。この車両は、南は品川駅まで運用される非常に守備範囲の広い車両です。

その生息域の北限がここ、つまり原ノ町駅です。

ボックスシート

ボックスシート

さっきまでのロングシートとはうって変わり、今度はボックスシートもある車両ですから、もちろんボックス席に座ります。ラッシュ時は気まずい席ですが、今は閑散としていますので、むしろパーソナルスペースのようで居心地が良いです。

 

基本的に沿岸に沿って敷かれている常磐線ですが、海岸線付近が開けていないため、けっこう海の近くを走っていても、海が見えることは稀です。

桃内駅

桃内駅

 

 

最終復旧区間

桃内駅の次の駅は浪江駅です。

常磐線東日本大震災の影響で長らく不通区間が続いてきましたが、特に最後まで残った区間が浪江駅から富岡駅までの区間です。

この区間福島第一原発の近くを走行しており、単に復旧させれば良いだけでなく、除染などを行う必要があったため、かなりの時間を要したというわけです。

最終復旧区間
最終復旧区間
最終復旧区間

そんな最後の不通区間に突入し、7時16分、列車は双葉駅に到着しました。

双葉駅

双葉駅

双葉駅で取材のために一旦途中下車します。

12時22分発の各駅停車に乗り込みます。

列車が到着

列車が到着

ちなみにこの車両、ワンマン運転のため特にこの区間ではドア横のボタンを押さないとドアが開かないようになっています。

私も最初は戸惑いましたが、アナウンスでもしつこく言われていることなので、ちゃんと聞いておきましょう。

旧複線区間

旧複線区間

列車は南に進みます。横に並行して道路がありますが、これは震災前はこの場所が複線だったことを示しています。今は避難用の道路として整備されているというわけです。

富岡駅でも途中下車します。

富岡駅

富岡駅

この区間では改札機が簡易的なものになっています。私はちゃんと切符を持っていて途中下車しているだけなのに、はたから見ると不正乗車と思われないか心配です。

富岡駅では、ちょうどお客さんの少ない時間帯だったこともあり、駅併設の観光案内所で震災のお話を聞かせていただきました。思ったよりも時間が長引いてしまいます。

気づけば列車到着3分前。

「絶対また来ます」

そう約束し、急いでホームに向かいます。

 

 

更に南へ

列車は最終復旧区間を抜け、やはり南に進みます。

Jヴィレッジ駅

Jヴィレッジ

個人的駅名かっこいいランキングでいつも上位に挙がってくるJヴィレッジ駅です。

グリーン車
駅名標
草野駅

草野駅には電留線(留置線?)が設置されています。なんとグリーン車連結編成が留置されていました。常磐線グリーン車の北限は水戸の少し北にある高萩駅ですが、そのさらに北、いわきを超えて更に北の草野駅に止まっているのは少し違和感を感じます。

 

とはいえ、草野駅いわき駅の隣駅。程なくして、いわきに到着です。

 

 

いわきの楽な宿

いわき駅

いわき駅

今日の宿はいわき駅隣接の「ホテルB4Tいわき」です。

ほぼ無人のホテルです。Suicaでチェックインできるらしいですが、関西人はいつもカモノハシを使っているのでペンギンには用がなく、普通にチェックインします。

それでも機械にQRコードを読ませてカードを受け取るだけでチェックインできるので、だいぶ楽ですが。

 

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<東日本取材旅行>1.5日目:仙台特急ニュースター号で東北へ。

前回の話はこちら▼

uwema.hatenablog.com

東京駅八重洲南口

東京駅はかの有名な赤レンガ駅舎のイメージが強いですが、実際のところ、ターミナル的には反対側の八重洲口の存在感が大きいです。レンガ駅舎(丸の内口)は皇居に向けて建っているからか、派手な建造物やバスターミナルは皆無ですが、八重洲口は現代的な建築で、各方面への高速バスも発着しています。

そんな八重洲のバスターミナルに、出発時刻の3時間ほど前に到着したuwemaですが、スタバ→マクド→待合室と場所をうつしつつ、時間を潰していました。なにせ補導が怖いので夜出歩けないんですよ。

別に職質されて困るようなものはないんですけど、普通に気分下がるしお巡りさんも余計な仕事したくないと思うので、誤解を招くような行動は慎みましょう。

さて、仙台行夜行バス、「ニュースター号」は23:30の発車。

とりあえず30分前にのりばに向かいます。

のりば

のりば

こんな感じでずらっと並んでいるので、けっこうウロウロしながらどこののりばなのか判然としません。スタッフさんに聞いてようやくわかりました。

多客期らしく、2号車で運行されています。私が1週間前に予約したときで、残り1席でした。新幹線で90分の区間ですが、夜行なら5時間ほどで、就寝にはちょうど良い長さなのかもしれません。

そして仙台は東北一の大都会ですしね。

 

 

乗り込もう

検札をして、中に乗り込みます。

チケット

チケット

今回はオンラインの切符です。

車内

車内

iPhoneSEは夜に弱く、けっこうノイズが出てしまいます。今使ってるPixel8なら多少マシに撮影できたかもしれませんが。

車内は3列独立で座席が並びますが、C席とB席の間の通路が微妙に広くなっています。なのでCかBを選ぶと楽ですが、残席1の状態でそんな呑気なことは言ってられないのでA席です。

座席番号

3A

さて、肝心の座席ですが、オットマン+レッグレストで足元は万全。リクライニングは(後ろの人の迷惑になるかもと思い)そこまで倒しませんでしたがそれでも十分。

座席幅は流石に狭いですが、これでも3列です。4列はもっとつらいのでしょう。

足元らくらく

足元らくらく

コンセントもあるので、とりあえずスマホとイヤホン、そしてモバイルバッテリーを差し込んで一息つきます。

車窓

車窓

動き出してからも、しばらくは車内は明るく、スマホも普通に触れましたが、高速に入るタイミングだったかで完全消灯になりました。カーテンはあるものの、光の漏れが気になるので大人しく眠りにつきます。

とは書いたものの、実際には全然寝れませんでした。おかげで翌日、双葉取材の際に目が重くて仕方なかったです。一番見るべきときなのに。

寝れない原因の一つに暑さは確実に関与してました。めっちゃ暑かった。でもこれは私が厚着してたからで、平均的な気温設定だったと思います。じゃあ脱げよって話なんですが、脱ぐときの物音すら気になるぐらい、夜行バスは静かでした。

 

 

到着

到着

到着

夜行バスはよく遅れると聞いていましたが、定刻に仙台駅に到着。

乗客は目的地に向かって、それぞれの道を歩み始めます。

私の進むべき道は仙台駅。始発までちょっと余裕があったので、マクドでコーヒーをしばいて駅に向かいました。

仙台駅

仙台駅

そして取材の2日めが始まったわけです。

 

次回はこちら▼

uwema.hatenablog.com

 

 

about uwemaの日記

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<東日本取材旅行>1日目:ふらっと東京散策。

▼遠征の経緯は以下の記事を御覧ください。

uwema.hatenablog.com

 

 

騒がしい朝

学校終わりにエクストリーム下校で東京に到着し、翌朝なんとなく外に出て、そのままふらっと東京を散策することになりました。

昨晩に東京メトロ24時間券を購入していたので、夜まで東京メトロは乗り放題です。

とりあえず東京駅まで出てみようと考え、駅まで歩いている最中に、今は通勤ラッシュだということを思い出し、歩いて東京まで向かうことにしました。

三越百貨店

三越百貨店

さすが東京で、どこを見ても摩天楼です。

ビル

ビル

東京駅

東京駅まではそれほど時間もかからず、八重洲出口のほうに出ました。古風な丸の内口とは対照的な、現代的な直線美が光るバスターミナルの出口です。

ロッカーに荷物を預ける

ロッカーに荷物を預ける

背中に45Lの荷物を抱えているようでは視線も気になりますから、600円を支払ってロッカーに荷物を預けましょう。

 

東京駅は、東西の自由通路はあるにはあるものの、数は多いとは言えず、けっこうウロウロして探していました。

東京駅

丸の内駅舎

なんとか人をかき分けて赤レンガの駅舎に到達しました。

あたかもこの姿で100年近く東京を見守ってきたのだと言いたげな駅舎ですが、オリジナルの駅舎は空襲で破壊され、応急修理が施された状態で戦後を見つめることになりました。

そして2012年、久しぶりに開業時の丸屋根に戻ったというわけです。

そのまま地下鉄で移動します。

 

 

霞が関

国会議事堂前

国会議事堂前駅

日本の政治の中枢といえば霞ケ関、永田町でしょう。散々副都心計画だと言われつつも、結局未だにこの狭いエリアに官庁が集中しています。

まあその分見て回るには容易いものです。

衆議院第一議員会館

衆議院第一議員会館

議員会館です。国会議事堂とは地下通路で結ばれています。今日もここで多数の国会議員の方々とその秘書が仕事に追われています。

少し歩くとニュースの背景映像でおなじみ、自民党本部です。

自民党本部

自民党本部

霞が関は平坦ではなく、普通に坂があります。石垣を見ると、高低差がよくわかります。

坂

そして坂を登っていくと警視庁機動隊の車両とご対面です。

機動隊

機動隊

手前の車両が異様に壁に見えるのには理由があり、実際暴徒に対抗する「壁」になり、徹底的に突起を減らすことで、登りにくくしているそうです。

政治の中心だけあって、お巡りさんとの遭遇頻度は異常に高く、前を通るとジロジロ視線を向けられます。

しかしこれは致し方ないことで、実際に私が警官になっても同じことをするでしょう。

特に昨今の諸事情で警備は格段に厳しくなっているものと思われます。

時折SPのバッジを付けた方とすれ違います。

総理官邸

そしてひときわ警備の目が光っているのが総理官邸です。あわよくば車列が見えるかと思いましたがそんなことはありませんでした。

少し移動して国会議事堂を拝みます。

国会議事堂

国会議事堂

国会は見学が可能です。閉会中などは普通の見学、審議中であれば傍聴となるわけです。

見学は無料です。

見学の受付は上の写真の反対側にある窓口で行われています。さっそく申し込み、時間までしばらく待合室で過ごします。

待合室にはお土産屋が併設されており、政治関連のグッズが売られています。

特に気になったのは国会手帳です。買いませんでしたが。

国会手帳

国会手帳

さて、肝心の国会見学ですが、一応写真撮影できることにはなっているのですが、念のため商用(ブログ利用)に関しては控えておこうと思います。

 

内部は教科書とかで見たそのままです。ですがやはり百聞は一見にしかずというか、人生で1度は見学して置いたほうが有権者として良いのではないでしょうか。私はまだ選挙権ないですが、多分次に東京を訪れるのは18を超えるでしょうから今行っておいておいてよかったと思います。

 

立法・行政とくれば次は司法です。

最高裁判所は官邸や国会とは少し離れている場所に位置しています。

最高裁判所

最高裁判所

最高裁判所は写真を取るだけで引き返しました。

 

 

都庁

さて、東京駅の周りでウロウロするのもなんですし、23区第二の都心、新宿に移動します。

新宿といえば都庁です。

東京都庁

東京都庁

ものすごい摩天楼ですが、これが1都道府県の行政中心と考えれば大きすぎな気もします。しかし、ここは世界の東京です。この都庁を見て、改めて東京の偉大さを感じることが出来ました。

 

都庁には展望台があります。しかも無料です。しかも前述の通りかなりの摩天楼ですから、東京タワーに行かずとも東京の景色を一望できるわけです。

荷物検査を受けて、専用のエレベーターで46階に上がります。

直通

直通

展望台

展望台

圧倒的というわけではありませんが、窓際から真下を見ると間違いなく怖気付く高さです。

展望台にはストリートピアノもありました。

これほどの展望台を無料開放してくれる東京さんには感謝です。

目黒

さて、新宿で用を済ませたので、今度は目黒に移動します。

目黒の二郎に行きます。関西では京都にしか二郎がありません。

さて写真をアップロードしようと思い、フォルダを漁っても写真の一枚すら出てきませんでした。

そういえば初二郎で緊張していました。しかも写真を撮るような雰囲気ではないので並んでいる最中に仲良くなった東京の高校生と一緒に必死でロットを乱さまいと非乳化スープをかきこんでいました。

味は非常に美味でした。また行きたいですね。

 

この時点で既に時計は午後7時を指そうとしていました。

大体の博物館や観光地は閉まりましたし、メトロのフリーきっぷの有効期限的にもそろそろ東京駅に戻りましょう。

 

 

戻ってきた東京駅

戻りがてら、ワイヤレスイヤホンを赤坂見附で購入し、そそくさと東京駅のスタバに駆け込みます。実は初めてのスタバだったりします。

初スタバ

初スタバ

しかしながら今日の宿、もとい夜行バスの出発時刻は23時過ぎでして、スタバやマクドでイヤホンの初期設定とかをしながら、最終的には待合室に落ち着きました。

深夜の夜行バスのりば

深夜の夜行バスのりば

さて、ここから夜行バスに乗車し、5時間揺られて仙台を目指します。

少し変わった東京観光でしたが、個人的には大満足でした。

 

次回はこちら▼

uwema.hatenablog.com

 

 

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<2023年最新>甲信と東京を結ぶ特急、あずさ号の普通車・グリーン車を徹底解説!(E353系解説)

目次

 

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aboutあずさ

新幹線にマケズ

新幹線が全国各地に張り巡らされ、様々な在来線特急が新幹線に取って代わられました。しかし、中央本線に関しては未だに新幹線が計画されておらず(リニアが一応中央新幹線ということになっていますが、ルートは全く異なる)、在来線特急が頻繁に運行されています。

中央本線はその路線網から、東京と名古屋を結ぶ路線でありながら、全線を通して運行する旅客列車は存在せず、首都圏・中京圏と甲信地方を結ぶ輸送が専らとなっています。

そのうち、首都圏と信州を結ぶ列車が「あずさ」、中京圏と長野を結ぶ特急が「しなの」として運行されています。

しなの号の解説もしていますので、どうぞ御覧ください。

uwema.hatenablog.com

不動の人気

あずさ号は日本人によく知られた特急列車の1つと言えるでしょう。その知名度の一翼を担ったのは、言うまでもなく"狩人"が歌う「あずさ2号」という曲です。

この曲がリリースされた当時、列車の番号は上り下り関係なくそれぞれ1号・2号…と名乗っていましたが、現在は上りが偶数、下りが奇数の番号を名乗っています。

あずさ2号は今の基準でいうと東京方面の列車で、歌詞と整合性が取れませんが、こういった時代背景があるのです。

ちなみに、現在はあずさ2号は上り下り共に存在せず、あずさ号の兄弟列車、「かいじ」の番号、すなわち「かいじ2号」となっています。

 

 

新車両投入、そしてさらなる高みへ

2017年、JR発足後すぐに登場した車両の置き換えを目的として、新型車両であるE353系が投入されました。現在、あずさ号、そしてかいじ号を始めとした中央本線(東京寄り)の特急はすべてE353系で運行されています。

様々な新機能を搭載し、在来線特急の代表的列車として走り続けるあずさ号を大量の写真で解説していきます。

運行区間

 

運行区間

新宿(東京)~松本(南小谷

基本的には新宿駅から松本駅までの区間を走行していますが、時間帯によっては上り列車が東京駅に乗り入れたり、1日1往復ではありますが、松本からさらに先、南小谷駅まで足を伸ばしています。

 

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使用車両

 

使用車両

すべての車両がE353系で運行されています。

 

車両編成

 

車両編成

あずさ号を始めとした中央本線の特急は、9両編成または12両編成での運行がほとんどです。

12両編成の場合は、1~12号車の順番に割り振られ、9号車がグリーン車です。

一方、9両編成の場合は4~12号車の順番になっています。1~3号車が存在しないのも珍しいですね。この場合も9号車がグリーン車となっています。

車内サービス

フリーWi-Fi

 

フリーWi-Fi

すべての車両でフリーWi-Fiが利用可能です。

フリーWi-Fi

JR-EAST FREE Wi-Fi

車内販売・自動販売

 

車内販売・自動販売機

特急あずさは日本で数少ない車内販売が行われている列車の一つです。

車内販売ワゴン(許可を得て撮影しています)

車内販売ワゴン(許可を得て撮影しています)

車内販売のメニューは販売会社公式サイト

https://www.jresc.co.jp/service.html

をご確認ください。

 

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車内紹介

外装

正面

正面の画像

正面

個人的にはめっちゃかっこいいと思うのですがどうでしょう。

側面

側面

側面

白を基調として、松本行き特急伝統の紫色を配した、安定感のあるデザインです。

行き先表示器

行き先表示器(実際はきちんと表示されています)

行き先表示器(実際はきちんと表示されています)

多色対応の行き先表示器を装備しています。

 

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内装

普通車車内

車内全景

車内全景(後ろから)

車内全景(後ろから)

普通車は川のせせらぎを想起させる水色を基調とした爽やかな印象です。JR特急の普通車ではごく一般的な2+2の4列で座席が並びます。

座席

普通車座席

普通車座席

座席は、特急ひたちなどに使用されているE657系のそれによく似ています。特急ひたちの座席も詳しく解説していますのでよろしければぜひご覧ください。

uwema.hatenablog.com

コンセント

すべての座席にコンセントが設置されています。

 

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テーブル

背面テーブル(格納時)

背面テーブル

背面テーブルが装備されています。他にテーブルの類はないので、うまく活用しましょう。

背面ポケット

背面ポケット

背面ポケット

背面テーブルの下に背面ポケットが装備。

ドリンクホルダー

座席背面にはドリンクホルダーが設置されています。

フック

あちこちにフックが設置されています。

枕

JR東日本の座席にありがちな立派な枕です。上下にスライドが可能です。

 

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アームレスト

アームレストは格納式です。

カーテン

カーテンは窓から引き下ろすタイプです。

座席上部の棚は一般的なものです。

座席番号

棚の裏側に座席番号が記載されています。

情報表示液晶

客室両端に停車駅などを表示する液晶が設置されています。

グリーン車車内

続いてグリーン車を紹介します。

グリーン車入口

グリーン車入口

グリーン車の入口は赤色で高貴さを感じさせます。

座席

グリーン車座席

グリーン車座席

なかなかの幅を備えていますが、普通車と同じ2+2の配列で座席が並びます。

 

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リクライニング

リクライニングレバー

リクライニングレバー

リクライニングは、アームレストのリクライニングレバーを引くことで作動します。

コンセント

コンセント

コンセント

普通車同様、全席にコンセントが設置されています。

テーブル

背面テーブル

背面テーブル

背面テーブルが設置されています。グリーン車は座席間隔が普通車より広いので、テーブルが前に引き出すことができるようになっています。

最前列の背面テーブル

最前列の背面テーブル

最前列の座席は、前に座席がない都合上、上の写真のようなテーブルになっています。

 

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フットレスト

グリーン車のみの設備の1つに、フットレスト(足置き)があります。

フットレスト

フットレスト

布地面はないので、靴を脱いで使うことができない仕様です。

背面ポケット

背面ポケット

背面ポケット

背面テーブルの下に背面ポケットが装備されています。なお、最前列には装備されていません。

ドリンクホルダー

背面テーブル付近にドリンクホルダーが普通車同様装備されています。

フック

フック(一例)

フック(一例)

窓際の移動可能なフックをはじめ、様々な箇所に設置されています。

取っ手

座席取っ手

座席取っ手

座席の取っ手には座席番号も記載されています。

 

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枕

普通車同様大きな枕が装備されています。

可動式です。

上に上げた枕
枕
枕詳細

左の写真のように結構上まで動かすことができます。

アームレスト

アームレストは固定式ですが、車椅子席に関しては折りたたみが可能です。

車椅子席のアームレスト

車椅子席のアームレスト

 

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カーテン

カーテン

カーテン

無段階固定式のカーテンです。

窓際

窓際

窓際

窓際にはちょっとしたものを置いておけます。

棚

座席上部の棚は一般的なものです。

座席番号

座席番号

座席番号

棚の裏側には座席番号が記載されています。

 

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情報表示液晶

情報表示液晶(E353系)

情報表示液晶

普通車と同じく客室両端に情報表示液晶が設置されています。

その他の設備

トイレ
多機能トイレ
トイレ

多機能トイレ・男性専用トイレなどが設置されています。

洗面台

洗面台

洗面台

おしゃれな洗面台が設置されています。

デッキ

ハイセンスなデッキとなっています。通話はデッキでしましょう。

デッキ1
デッキ2
デッキ

 

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荷物置き場

荷物置き場

荷物置き場

スーツケースなどを置いておける荷物置き場が設置されています。貴重品は置かないようにしましょう。

ゴミ箱

ゴミ箱

ゴミ箱

ゴミはゴミ箱に捨てましょう。

防犯カメラ

防犯カメラ

防犯カメラ

防犯カメラが設置されています。

AED・消火器など
AED
消火器
非常用設備

非常用設備もきちんと搭載されています。

 

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最後に

今回は、東京から山梨・長野を結ぶ名門特急、あずさ号の車内を紹介しました。一応あずさ号の車内解説ということになっていますが、同じ車両を使用する「かいじ」「富士回遊」などの車内もこのような形になっていますので、皆様の参考にされば幸いです。

<2023年最新>常磐線を走るエース「特急ひたち(E657系)」普通車完全解説

目次

 

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aboutひたち・常磐線

太平洋に寄り添う路線

特急ひたち号は、品川駅といわき駅・仙台駅を結ぶ特急です。

仙台と聞いて、大部分の人々は東北新幹線を使うと思います。しかし、東北新幹線東北本線の進化系であるため、東北本線と同じく東北地方内陸部を走ります。

一方、太平洋沿岸部を沿うように走る路線である「常磐線」が存在します。常磐線は首都圏と茨城県福島県などを結ぶ路線で、特急ひたちは常磐線を走行します。

幹線を襲った震災

JR発足後から新型車両が投入され、常磐線沿線の人々の生活を支えてきましたが、大きな転機となった出来事が2011年に発生しました。

東日本大震災です。

震災により、常磐線は不通区間が生じました。常磐線のような幹線は、すぐにでも復旧させるべきなのですが、そうできない様々な事情が重なりました。

沿岸部から少し内陸部に線路を移設させる事になった点と、福島第一原発事故によって、不通区間の一部が立ち入れない状況になった点です。

線路部分の除染を行うなどの下準備を行い、2020年、9年ぶりに全線で運行を再開しました。

再開区間を駆け抜けるひたち号を見て、感慨に浸った人々の数は計り知れません。

運行再開後の現状

全線で運行が再開した後の運行系統は概ね震災前の状態となっています。

品川~仙台の直通便が3往復、それ以外は品川~いわきまでの運行です。

いわきは福島三大都市の一つですので、この駅を境に需要が大きく変わることは容易に想像が付きます。

常磐線の北部では、少ない普通列車の補完を行いつつ、いわきからはビジネス需要を拾い、その後は最高時速130km/hの走りを見せる、実に多面性を持った特急でもあります。

 

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運行区間

品川~仙台(大部分は途中のいわき駅まで)

使用車両

すべての車両がE657系で運転されています。E657系はひたちの補完列車である「ときわ」にも使用されていて、根っからの常磐線特急専属の車両なのです。

E657系

E657系

車両編成

10両編成で運行されています。

5号車がグリーン車で、それ以外は普通車指定席となっています。

車両編成表

車両編成表

自由席は存在しません。最近は自由席廃止がJR特急のトレンドらしいですね。それに抗うようにJR西日本は「はるか」の自由席を増やしました。会社によって随分と違います。

uwema.hatenablog.com

 

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きっぷの種類

ひたち号の料金は3種類存在します。

普通車指定席(指定席券)

一般的な指定席券です。座るべき座席が券面に記載されています。

普通車座席未指定券

前述の通り、自由席は存在しませんが、自由席に代わる制度が導入されています。

それこそが座席未指定券です。

これは、普通車指定席に座れるものの、指定されていない座席であればどの座席にも座ることができる(グリーン車除く)券となっています。

座席が指定されているものかどうかの判別は、座席上部のランプで確認可能です。

座席上部のランプ

座席上部のランプ

赤色=座席が指定されていない状態

黄色=もうすぐ予約した人が到着

緑色=予約された席

 

となっていますので、赤色の席に座りましょう。

グリーン車指定席券

グリーン車は指定席のみですので、券面に記載の座席に着席しましょう。

サービス

フリーWi-Fi

JR-EAST-FREE Wi-Fi
速度
フリーWi-Fi

全車両でフリーWi-Fiが使用可能です。速度は区間や接続数によって変動しますが、一般的なネット記事閲覧などは快適にできそうです。

車内販売

車内販売

車内販売

ひたち号は、日本で数少ない車内販売が行われている在来線特急の1つです。前と後ろを行ったり来たりしています。品目や区間などは販売会社HPを御覧ください。

https://www.jresc.co.jp/service.html

 

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車内紹介

外装

正面

正面

正面

イケメンですね。個人的には時代を超えても愛される顔という感じです。ビジネス需要も多いですし遊び心満載というわけには行かないのでしょう。

側面

側面

側面

白を基調とし、窓まわりは黒、その下に太めのピンク色のラインが入っています。

行き先表示器

行き先表示器

行き先表示器

多色対応液晶の行き先表示器です。

グリーンマーク

グリーンマーク

グリーンマーク

グリーンマークは大きすぎず小さすぎずです。

 

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内装

普通車車内

車内全景

普通車車内(前から)

普通車車内(前から)

普通車車内(後ろから)

普通車車内(後ろから)

2+2の4列で座席が並びます。E657系に関してはグリーン車も4列の座席配置です。

座席

座席

座席

黒を基調とした落ち着いた座席です。特急あずさ(E353系)の普通車と似たような座席ですね。

幅は普通

ゆったり

座席の幅は普通で、狭さは感じません。

設備すべて使用

設備すべて使用

設備をすべて使った感じがこちらです。次の項目からは、各設備を詳細に説明していきます。

 

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リクライニング

手前が最大、奥が最小の状態

手前が最大、奥が最小の状態

リクライニングの角度は一般的なもので、十分快適に過ごせるでしょう。写真ではそこまで倒れないように見えますが、体感では結構ベストポジションになると思います。

各々に最適な角度を提供できるのがリクライニングですから、必要以上に倒れる必要もないので、これで十分といったところでしょう。

リクライニングボタン

リクライニングボタン

肘掛けの側面にリクライニング作動ボタンがあり、それを押すことで調整できます。

コンセント

コンセント

コンセント

前述のリクライニングボタンの隣にコンセントがあります。

コンセントは全席に設置されています。電圧は変動する可能性があるのでご注意を。

 

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テーブル

背面テーブル(収納時)

背面テーブル(収納時)

前の座席の背面にテーブルが取り付けられています。裏面に車両の案内が記載されています。

背面テーブル(展開時)

背面テーブル(展開時)

展開した図です。特段珍しさは有りません。ものを載せてみましょう。

背面テーブル(積載時)

背面テーブル(積載時)

食事をとったり、PCで作業する分には不足はないでしょう。ドリンク用のくぼみはありますが、別にドリンクホルダー(後述)があるので、使わなくても置き場に困ることは有りません。

最前列のテーブル

最前列のテーブル

最前列のテーブル

最前列は前に座席がないことから、上の写真のようなテーブルになっています。

 

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背面ポケット

背面ポケット

背面ポケット

背面テーブルの下には背面ポケットがあります。ちょっとした雑誌などを入れておけます。

ドリンクホルダー

ドリンクホルダー

ドリンクホルダー

高速バスに有りそうな折りたたみ式のドリンクホルダーが設置。

ドリンクホルダー(使用時)

ドリンクホルダー(使用時)

手持ちのカフェラテは入りました。まあ一般的なサイズなら大体入るでしょう。

フック

フック

フック

フック(引き出し)

フック(引き出し)

背面テーブルの上にフックが備え付けられています。

この他にも、窓の横にフックが備え付けられています。

フックその2

フックその2

 

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取っ手

取っ手

取っ手

座席の回転に便利な持ち手は、握りやすいハンドル仕様になっています。

枕

JR東日本は普通車にも枕を取り付けることで有名です。感触は良好で、反発はあまり感じません。実は、この枕は高さを調整できます。

手前が一番低く、奥が一番高い状態

手前が一番低く、奥が一番高い状態

デフォルトでは一番低い状態にセッティングされています。特に強い力を加えなくても、スルスル動いてくれます。だからといって、勝手に動くということはありません。ファスナー的なものを使っているので、きちんとベストポジションで固定されるのです。

アームレスト
アームレスト(格納時)
アームレスト(使用時)
アームレスト

座席を隔てるアームレストは折りたたみが可能です。

 

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カーテン

カーテン

カーテン

上から引き下ろすタイプのカーテンは無段階固定式になっています。いい感じの高さで固定できます。

柄も無難なものです。

窓

在来線特急らしい大きめの窓です。眺望に差し支えはないでしょう。

窓際

窓際

窓際

窓際にはちょっとしたものを置いておけます。

棚

座席上部の棚は一般的なものです。

 

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座席番号

座席番号

座席番号

座席番号は棚の裏面に記載されています。間違えないようにしましょう。

情報表示液晶

情報表示液晶

情報表示液晶

客室両端部に停車駅などを表示する液晶が設置されています。沿線情報なども流れてきますので、ぜひ目を向けてみてはいかがでしょうか。

その他の設備

トイレ
共用トイレ
男性専用トイレ
使用状態
トイレ

トイレは男性専用トイレと共用トイレが設置。使用状況は行ってみないとわかりません。JR西日本などの特急には、客室からでもトイレの使用状況がわかるランプが設置されているのですが、E657系には設置されていません。

洗面所

洗面所

いかにもおしゃれな洗面台も設置。

 

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ゴミ箱

ゴミ箱

ゴミ箱

ゴミはゴミ箱に入れましょう。

消火器など
消火器
多分避難用はしご
消火器など

非常用設備はデッキに集約されています。

防犯カメラ

防犯カメラ

防犯カメラ

近年の車両の標準になりました。

 

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最後に

今回は、JR東日本の「特急ひたち」を紹介しました。内装がよくまとめられていて、有名ホテルかと思ったほどです。

落ち着いた内装を裏切らない快適な乗り心地は、平成後期~令和初期の特急車両の見本となったに違い有りません。

東京から茨城・福島浜通りを訪れる方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

<2023年最新>中央西線を走る振り子特急!特急しなの普通車完全解説

目次

 

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aboutしなの

高性能車両が走る

特急しなのは、名古屋駅から中央西線篠ノ井線を経由して長野駅までを結ぶ特急列車です。

所要時間は3時間程度で、使用車両は383系です。

383系JR東海が開発した振り子式の車両です。振り子とは、カーブを通過する際に遠心力を打ち消すために車両を傾けるシステムのことで、これを搭載した車両はカーブを高速で通過できます。

383系は、従来の振り子式車両に搭載されていた遠心力を使用する「自然振り子式」ではなく、コンピューターを用いた「制御振り子式」を採用しています。

これにより、傾く際の不快感を最小限に抑えつつ、所要時間を短縮することに成功しました。

今回は、そんな高性能車両である383系の普通車を大量の写真で徹底解説します。

車両編成

名古屋方2両が普通車自由席、長野方1両がグリーン車指定席です。それ以外は普通車指定席となっています。

詳細は以下のHPを御覧ください。

railway.jr-central.co.jp

運行区間

名古屋~長野(中央西線篠ノ井線経由)

前面展望

後述しますが、383系の先頭車両は2つのタイプがあり、そのうち長野方面の先頭車両(グリーン車)の前面展望が有名です。

しかしながら、デッキを隔ててしまうものの、前述のグリーン車以外の先頭車両でも前面展望が楽しめることは事実です。

以上の事実から、383系の前面展望を楽しむ方法は、

  • 長野方先頭車両グリーン車指定席)の最前列を指定して乗車
  • 名古屋方先頭車両(普通車自由席)の最前列に運で座る

のどちらかになります。

しかし、名古屋方面の先頭車両は自由席で、座席争奪戦に勝利するには始発駅からの乗車はほぼ必須です。

となれば、現実的には長野方先頭車(グリーン車)の先頭列を指定することになります。

乗車日1か月前の10時から指定席が発売開始されます。10時ジャストに発券してもらえるように、みどりの窓口に並んでゲットしましょう。(俗にいう10時打ちです)

始発駅から乗車し、入線時刻の少し前からホームで待機できるのであれば、名古屋方先頭車(普通車自由席)という選択肢も視野に入るでしょう。

 

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車両紹介

外装

383系の先頭車両は2つのタイプが存在します。1つは流線型です。

先頭車(流線型)

先頭車(流線型)

2つ目は貫通型です。

先頭車(貫通型)

先頭車(貫通型)

貫通型の先頭車両は、先頭車同士が連結した際に人が往来できるようになっています。

貫通型先頭車同士の連結

連結

側面は、特徴的な大きな窓に加え、JR東海のコーポレートカラーであるオレンジがあしらわれています。

車両側面

側面

行き先表示器は方向幕です。

行き先表示器

行き先表示器

 

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内装

普通車車内紹介

車内全景

普通車車内

普通車車内(前から)

普通車車内全景(後ろから)

普通車車内(後ろから)

2+2の4列で座席が並んでいます。落ち着いた配色となっています。特急の普通車としては一般的なものでしょう。

座席

座席詳細

座席詳細

座席の幅

座席の幅

座席幅が広いに越したことは有りませんが、普通車でも幅の狭さは微塵も感じません。

背面テーブル

背面テーブル

背面テーブル

前の座席の背面にテーブルが装備されています。

背面テーブル(展開時)

背面テーブル(展開時)

一般的な大きさです。食事をとったり、簡単な仕事を片付けたりはできそうです。

 

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リクライニング

リクライニングボタン

リクライニングボタン

リクライニングボタンを押すことでリクライニングを作動させることができます。

手前が最大、奥が最小の状態

手前が最大、奥が最小の状態

リクライニング角度は至って普通です。快適ではないということはまず有りません。

フットレスト

フットレスト(格納時)

フットレスト(格納時)

フットレスト(足置き)が設置されています。普通車に備え付けられていることは非常に珍しいです。普通車でありながらカーペットが敷かれていたキハ85系のように、JR東海の在来線特急車両はちょっと豪華です。

フットレスト(仕様時)

フットレスト(仕様時)

ただ、足の角度が変えられるだけで、土足面しか存在しませんので、素足で使用することはできず、開放感を味わうことはできません。

 

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コンセントはない

383系普通車の座席にコンセントは設置されていません。

背面ポケット

背面ポケット

背面ポケット

背面テーブルの下にはポケットが装備されています。

アームレスト

アームレスト

アームレスト

アームレスト(格納時)

アームレスト(格納時)

座席の境界に可動式のアームレストが設置されています。

枕カバー

枕カバー

枕カバー

白い布製のヘッドカバーが装着されています。

 

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窓

ちょっと前まで、「ワイドビュー」の名前を冠していたしなの号ですが、その名の通り窓が大きく、景色がよく見えます。窓を大きくできることは在来線の数少ない新幹線に対するアドバンテージです。

カーテン

カーテン

カーテン

上から降ろすタイプの日除けではなく、高級感あふれるカーテンです。

窓際

窓際

窓際

窓のふちにはちょっとしたものを置いておけます。自由席は検札があるので、このあたりにきっぷを置いておくと、スムーズに車掌さんに提示できます。もっとも、はんこを押してもらうので手渡ししなければなりませんが。

 

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棚・座席番号

棚

座席上部の棚は一般的なものです。裏面に座席番号が記されています。

情報表示液晶

情報表示液晶

情報表示液晶

停車駅などを表示する情報表示液晶が客室上部に設置されています。横に非常停止ボタンが備え付けられています。

荷物置場

荷物置き場

荷物置き場

客室端部にスーツケースなどを置いておける荷物置場が設置されています。

 

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その他の設備

デッキ

デッキ

デッキ

通話が可能なデッキです。消火器も設置されています。

ゴミ箱

ゴミ箱

ゴミ箱

ゴミはゴミ箱に入れましょう。

洗面所

洗面所

洗面所

洗面所も設置されています。

トイレ

トイレ

トイレ

男性専用トイレ

男性専用トイレ

トイレは普通のトイレと男性専用トイレが設置されています。

 

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最後に

新型の導入?

今回は中央西線篠ノ井線特急「しなの」の普通車を解説しました。使用車両の383系は更新時期が迫っており、実際に新型車両の導入が発表されました。

しかし、新型車両の導入にはまだしばらく時間がかかる見込みで、今後数年間はJR東海の看板特急として第一線で活躍してくれそうです。

高水準の普通車

車内設備はやや古さが目立つものの、丁寧に作りこまれていることが普通車でさえよくわかりました。今回グリーン車は紹介していませんが、実は383系グリーン車も普通車と同じ4列の配置です。

座席幅だけで座席の良し悪しを計るつもりはありませんが、そのほかの設備を見ても、383系の普通車はほかの在来線特急に比べて高い水準の座席であることは確かです。

 

前面展望も楽しめる完成度の高い特急列車ですので、ぜひご利用ください。

<2023年最新>東海道・山陽新幹線の最新鋭車両、N700S系グリーン車徹底解説

目次

aboutN700S

以下の記事を御覧ください。

uwema.hatenablog.com

 

前回、普通車の座席を紹介しましたが、グリーン車に乗車する機会に恵まれましたので、グリーン車の紹介を別の記事でさせていただきます。

 

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車両紹介

外装

グリーン車

グリーン車は8・9・10号車で、大きな四葉マークが目印です。

内装

車内全景

グリーン車の車内

グリーン車車内(前から)

グリーン車車内(後ろから)

グリーン車車内(後ろから)

普通車は5列に座席が並びますが、グリーン車は4列の配置となっており、横幅が広いです。

また、座席の間隔も広くなっており、ゆったりと座ることができます。

 

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座席紹介

座席

座席詳細

座席

落ち着いた茶色のカラーリングです。

リクライニング

リクライニングレバー

リクライニングレバー

リクライニングは肘掛けに設置されたレバーを上下させることで作動します。

手前が最大、奥が最小の状態。

リクライニングは倒れるだけでなく、座席が沈み込む仕様になっているので、想像以上に傾きます。

リクライニング(後ろから)

リクライニング(後ろから)



ですが、沈み込むおかげでさほど後席の方にも迷惑はかけないでしょう。

 

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テーブル

背面テーブル

背面テーブル

背面テーブル(展開時)

背面テーブル(展開時)

背面テーブル(展開時)

背面テーブル(展開時+引き出した状態)

背面テーブルは手前に引き出すことができます。これは、グリーン車の座席間隔が広いゆえの設備です。

最前列のテーブル

最前列のテーブル

最前列は背面テーブルが異なる仕様になっています。

 

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側面ミニテーブル

アームレストのカバーを開けると、中にミニテーブルが格納されています。

側面テーブル(格納時)

側面テーブル(格納時)

側面テーブル(展開時)

側面テーブル(展開時)
テーブルの併用

干渉しない

干渉しない

側面テーブルと背面テーブルを同時に展開しても、干渉しない作りになっています。

窓際テーブル

窓際ミニテーブル

窓際ミニテーブル

窓際にも、コーヒーなどを置いておけるテーブルが設置されています。

 

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フットレスト

フットレスト

フットレスト

普通車にない設備の一つ、フットレストです。

その名の通り、フットがレストされるわけです。(つまり足置き)

東海道新幹線グリーン車フットレストは2つの使い方が可能です。

1つ目は、そのまま土足を置く使い方です。

土足面仕様時

土足面仕様時

初期の段階では床のカーペットと同じ模様の面ですので、そのまま土足を置きましょう。

2つ目は、靴を脱いで使うタイプです。

素足面仕様時

素足面仕様時

素足面は初期の状態から下に展開することで使用できます。座席と同じ模様です。

個人的には素足面がおすすめです。開放感がたまりません。

また、フットレスト横のレバーを操作することで、フットレストを上下させることができます。

コンセント

コンセント

コンセント

コンセントが全席に設置されています。なお、N700S系に関しては普通車でも全席にコンセントが設置されています。

 

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フリーWi-Fi

車内ではフリーWi-Fiが利用可能です。

東海道新幹線の車内Wi-Fiには2つの種類があります。

1つ目は、「Shinkansen‐Free‐Wi-Fi」です。一般的な新幹線のフリーWi-Fiで、すべての号車で利用可能です。

2つ目は、「S-Wifi‐forBiz」です。7号車と8号車の乗客のみ利用できます。7号車は車内オフィスこと「S-work車両」で、8号車はグリーン車です。

S Wi-Fi for Biz

S Wi-Fi for Biz

S Wi-Fi for Bizの接続方法やパスワードは、背面テーブルに記載されています。

理論上の速度はS Wi-Fi for Bizのほうが早いと聞いていましたが、実際利用してみると両者はそれほど差異が有りませんでした。速度は接続数や走行区間、時間帯により変動するので、なんとも言えないところではありますが、7・8号車を選ぶと、2つのWi-Fiを使い分けることができますので、同じ料金を払うなら8号車が圧倒的におすすめです。

フック

フック(座席背面)

フック(座席背面)

カバンやレジ袋などを下げておけるフックが装備されています。また、窓際にもフックが装備されています。

カーテン

カーテン

カーテン

窓の上から無段階固定式のカーテンが引き出せます。

小型の窓

小型の窓

窓は新幹線らしく小型です。普通車と変わり有りません。

 

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座席番号

座席番号

座席番号

座席番号は棚の裏側に貼り付けられています。

読書灯

読書灯(点灯時)

読書灯(点灯時)

読書灯(消灯時)

読書灯(消灯時)

読書灯の高さは調節可能です。

肘掛け側面のボタンで点灯/消灯が可能です。

読書灯スイッチ(上)

読書灯スイッチ(上)

 

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座席ヒーター

ヒータースイッチ(下)

ヒータースイッチ(下)

冬に重宝するシートヒーターが装備されています。

枕カバー

枕カバー

枕カバー

座席にどっしりとした枕は有りませんが、後頭部に接する部分は布が敷かれています。

棚

座席上部の棚は一般的なものです。

毛布

毛布

毛布

グリーン車を利用すると毛布の貸し出しサービスが受けられます。

 

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無料雑誌

著作権の関係上写真は掲示しませんが、背面のポケットに無料の雑誌が挟まれています。持ち帰ることも可能です。雑誌は「Wedge」と「ひととき」です。

車内販売で有料にて発売(2023年10月31日をもって東海道新幹線の普通車車内販売は終了しました)の雑誌を無料で受け取ることができるわけです。

その他車内サービス

2023年11月1日から、東海道新幹線の車内サービスが大きく変わりました。前述の通り、普通車における車内販売が終了し、グリーン車においても、モバイルオーダーサービスを導入することになりました。

また、乗務員に訪ねたいことがあったら、サポートコールサービスを利用して席まで乗務員に来てもらうことが可能になりました。

詳細は、各関連会社公式HPを御覧ください。

www.jr-cp.co.jp

その他の設備紹介

以下の記事を御覧ください。

uwema.hatenablog.com

 

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最後に

N700S系は普通車の進化が著しいですが、グリーン車も負けていません。機能やサービス自体は前任者のN700Aとさほど変化は有りませんが、細かなデザインの変更なども相まって、現時点でのグリーン車の最高のかたちを提供していると言えるでしょう。

なかなかハードルが高いと思われがちなグリーン車ですが、企画乗車券の「ぷらっとこだま」を使うことによって、普通車から僅かな追加料金で乗車することができます。

グリーン車ならではのサービスも多いですので、ぜひ乗車してみてはいかがでしょうか。

<2023年最新>はるか彼方へのアクセス特急!JR西日本「はるか」281系・271系徹底解説(普通車・グリーン車など)

目次

aboutはるか

開発経緯

新空港建設

1980年代、関西の空の玄関口といえば「大阪国際空港伊丹空港)」でした。しかし、市街地と至近距離に位置しており、近隣住民の方々は騒音に悩まされていました。特に、昔のジェット機は今とは段違いの爆音でしたから、たまったものではないでしょう。

それ故、離発着時間が制限されるなど様々な制約が課され、伊丹空港は日本第2位の都市圏の玄関口を務めることが難しくなってきました。

この状況を打開するために、大阪湾の沖合に人工島を作り、24時間離発着可能な空港を建設しようということになりました。

それこそが「関西国際空港関空」なのです。

アクセスは道路と鉄道

さて、関西国際空港へのアクセスが問題になるわけですが、道路鉄道併用橋を建設することになり、JR阪和線及び南海本線に接続することになりました。

JRはライバルの南海に負けぬよう、乗車券のみで乗車できる「関空快速」、そして有料特急の「はるか」を運行することになります。

関空快速の解説記事は以下を御覧ください。

uwema.hatenablog.com

1994年、関西国際空港の開港と同時に「はるか」はデビューしました。登場してから来年で30年になります。

新型車両は少数

2019年には運行開始当時からの「はるか」である281系の後継車両、271系が登場しました。車内設備が大幅にアップグレードされましたが、少数の導入に留まりました。増結用編成としての位置づけが強く、新型に確実に乗車できる方法は存在しません。

来たらラッキーぐらいにしておくほうが無難でしょう。

今回はそんな「はるか」(281系・271系)のグリーン車・普通車の設備を徹底的に解説します。

運行区間

野洲関西空港(京都以東からの始発は少ない。基本は京都~関西空港

停車駅

野洲・守山・草津南草津・石山・大津・山科・京都・(高槻)・新大阪※大阪天王寺・(和泉府中)・(日根野)・関西空港
()内の駅は一部列車のみ停車
大阪駅うめきた地下ホームから発車します。うめきたホームの場所がわからない方は以下の記事を御覧ください。

uwema.hatenablog.com基本的に主要駅に停車する感じですが、朝夕は通勤特急としての役割も果たすため、通勤需要が見込める駅にも一部列車が停車していきます。

車両編成

はるか車両編成

JRおでかけネットより

基本編成は1号車から6号車までの6両編成ですが、一部の列車は7~9号車を連結した9両編成で運行されます。グリーン車は1号車で、自由席も設定されています。

車両紹介

外装(281系

281系

どこか近代的で優しさを感じるカラーリングに、最近はハローキティが顔をのぞかせています。

はるかロゴ

インバウンド云々の随分前から筆書体のロゴとは、さすが先見の明を備えたJR西日本です。

外装(271系)

271系外装

271系

「くろしお」などで活躍する287系や2024年から投入される「やくも」の新型に似た表情です。切り立った崖の上に高運転台が設置されています。

行き先表示器(271京)

行き先表示器

最近の車両らしく271系は行き先表示器がデジタル方式です。281系は方向幕です。

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内装(座席以外の車内設備)

トイレ(281・271系共通)

トイレ(281系)

トイレ(281系

この他に、男性専用トイレも設置されています。

トイレ(271系)

トイレ(271系)
車内清掃時に、安全な車両の外から撮影しています。

水回りは他にも洗面所が設置されています。

荷物置き場(281・271系共通)

荷物置き場(281系)

荷物置き場(281系

荷物置き場(271系)

荷物置き場(271系)

空港アクセス特急らしく、スーツケースなどを置いておける荷物置き場が設置されています。

小荷物置き場(281系)

小荷物置き場(281系

元々なにかあったんだろうなと感じさせられるスペースです。

自動販売機はない

自動販売機は昔存在しましたが今は消滅しました。駅の売店で購入しましょう。

ゴミ箱(281・271系共通)

ゴミ箱(281系)

ゴミ箱(281系

ゴミ箱(271系)

ゴミ箱(271系)

ゴミはゴミ箱に捨てましょう。

情報表示液晶(281・271系共通)

情報表示液晶(281系)

情報表示液晶(281系

情報表示液晶(271系)

情報表示液晶(271系)

客室上部に設置されている液晶には運行情報やその他様々な文字が並びます。

フリーWi-Fi

全車両でフリーWi-Fiが利用できます。

座席

281系普通車座席

座席全景

普通車座席(281系

「はるか」に乗車した場合、一番遭遇する確率が高い座席がこの座席です。デザインや設備は数世代前のもので、お世辞にも満足度は高く有りません。

山陰本線の特急「スーパーおき」の座席に近いものを感じます。

座席クローズアップ

座席に漂う旧世代感

漂う旧世代感
テーブル

側面から引き出すタイプのミニテーブルが装備されている以外、存在しません。

コンセント

コンセントは設置されていません。(271系はあります)

車椅子対応座席

車椅子対応座席

車椅子のお客様に向けた座席が設置されています。こちらは271系にも設置されています。

271系普通車座席

車内全景

普通車座席(271系)

271系は最近製造された車両のため、近年のJR西日本ではよく見かける座席になっています。おそらく新快速有料座席A-SEATと同一の座席(モケットは違う)が使用されていると思います。

A-SEATってなんやねんと思った方は下の記事を御覧ください。

uwema.hatenablog.com

テーブル

背面テーブル(271系)

背面テーブル

はるか唯一の背面テーブルです。281系には普通車・グリーン車どちらにも背面テーブルが装備されていません。デビュー当時の社会状況を勘案すると致し方ないですが。

コンセント

アームレストにコンセントが設置されています。

座席番号

座席番号

座席番号

座席番号は棚の裏面や座席取っ手にも記載されています。

281系グリーン車座席

車内全景

281系グリーン車座席

普通車とは一線を画す、3列(2+1)の配列で座席が並びます。

1列座席

1列座席

2列座席

2列座席

なかなか恰幅の良い座席です。もやしと揶揄される筆者が座るにはあまりにも大きすぎます。

テーブル

背面テーブルは設置されていませんが、サイドテーブルが設置されています。

引き出しに格納されているミニテーブル

肘掛けに格納

ミニテーブル

ミニテーブル(展開時)
フック

フック

フック

前面座席の背面におしゃれなフックが取り付けられています。

枕

普通車にはないどっしりとした枕が備え付けられています。感触も良好です。

リクライニング

リクライニング

リクライニング

手前はリクライニング最小、奥はリクライニング最大の状態です。体感はかなり倒れる感じです。

最大角度と最小角度の差

最大角度と最小角度の差

リクライニングボタン

リクライニングボタン

リクライニングボタンを押して倒れる方式です。

フットレスト

グリーン車フットレスト

フットレスト

普通車にはない設備の一つ、フットレストです。しかし、新幹線のグリーン車とは異なり、靴を脱いで利用するタイプではなく、土足のみで使用するタイプです。

足元

足元は広々

足元は広々

グリーン車なだけあって、足元は広々としています。

カーペット

足元はカーペット

足元はカーペット

グリーン車は床がカーペットとなっています。

照明

棚裏の照明

棚裏の照明

照明は棚の裏に設置されています。読書灯は装備されていません。

BlueSignal

ブルーシグナル

ブルーシグナル

グリーン車のサービスの一環で、機関紙が備え付けられています。

窓

グリーン車に限ったことでは有りませんが、在来線特有の大きな窓が備え付けられています。

窓枠

窓枠には小物をおいておける

窓枠には小物をおいておける

窓枠にはちょっとしたものが置いておけます。

座席番号

座席番号

座席番号

座席番号は棚の裏に貼り付けられています。

平均的な棚

棚は一般的なものです。荷物置き場があるので、絶妙に置いておきたいものを入れましょう。

最後に

JRならではの路線網を利用して、関西国際空港と大阪・京都をダイレクトに結ぶ特急はるかは、間違いなくJR西日本の代表的な特急列車と言えるでしょう。

裏を返せば、「はるか」で日本の鉄道に初めて触れる観光客の方々もいらっしゃいますので、がっかりさせないよう、設備はきっちり整えておく必要があります。

しかし、導入から30年が経過しようとしている281系がいまだ主力車両で、設備も最新と言えない状況では、果たして空港アクセス特急としての役割を果たせるのかと疑問に思う部分も存在します。

しかし、新型車両を積極的に導入するJR東日本とうって変わって、JR西日本は車両を長く大切に使用する会社です。しばらくはこのままかわりがないものと思われます。

今後、271系のさらなる導入や、新しいグリーン車の開発をぜひお願いしたいところです。