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about特急スーパーおき・スーパーまつかぜ号
スーパーおき号・スーパーまつかぜ号は、JR西日本が運行する特急列車です。スーパーおき号とスーパーまつかぜ号の違いは運行区間とごく一部の停車駅(仁万駅など)で、使用車両も同じです。
走行する山陰本線は普通列車の本数が少なく、1時間に1本が当たり前です。時間帯によっては特急列車しかやってこない時間もあったりします。
特急列車ではありますが、駅にはこまめに停車していきますし、自由席を連結することで通勤・通学で利用しやすくなっています。
また、需要を考慮して2両編成での運行がほとんどとなっており、快速列車よりの特急列車としての性格が非常に強いです。
今回は、そんなスーパーおき・スーパーまつかぜを写真・図と共に徹底解説します。
特急スーパーおき・スーパーまつかぜ号の運行区間・停車駅
運行区間
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停車駅
鳥取・鳥取大学前・倉吉・(伯耆大山)・米子・(安来)・松江・(玉造温泉)・(宍道)・出雲市・(西出雲)・大田市・(仁万)・(温泉津)・江津・(波子)・浜田・(三保三隅)・益田・日原・津和野・徳佐・三谷・山口・湯田温泉・新山口
()内の駅には一部列車が停車します。
スーパーおき・スーパーまつかぜで停車駅が微妙に異なります。
特急スーパーおき・スーパーまつかぜ号の車両編成
車両編成
観光要素が少ない特急ではおそらく最短クラスの2両編成で運行されることがほとんどです。ごく一部の列車が4両で運行されます。
多客期はその限りではありません。
車椅子対応座席は1号車に設置されています。
座席の種類
- 普通車自由席
- 普通車指定席
の2種類の座席があります。
快速列車に限りなく近い特急列車ですから、今どき珍しく自由席が設定されています。
特急スーパーおき・スーパーまつかぜ号の使用車両
JR西日本の振り子式気動車です。制御付きの振り子ですが、非常に揺れます。
線路の問題なのか、車両の問題なのか判然としませんが、理由はともかく揺れます。
この列車を取材する直前に、最新鋭の振り子を搭載したやくも号を取材したばかりなのでなおさら揺れが強く感じました。
搭載エンジンは小松製作所の450Ps×2が1両に搭載されています。1両で900Psを発揮します。従来使用されていた車両は1両で500Psです。
性能と引き換えにデザインを妥協したなんて都市伝説があるほどです。
高性能の新型車両に付与される「スーパー」を冠しているだけあります。
もっとも、登場は2001年で、20年以上経過している車両に新型とは言えなくなってきましたが。
特急券はチケットレスが便利!(案件ではありません)
JR西日本では予約サイト「e5489」を利用してチケットレス特急券を購入することが可能になっています。
スマートフォンアプリ「WESTER」をインストールするとe5489に簡単アクセス!
「e5489」では、コンビニでの現金払いも可能です!
「e5489」では、特急券の他にも、企画乗車券等も購入可能です。ぜひご利用ください!
特急スーパーおき・スーパーまつかぜ号にはFree Wi-Fiなし
車内では座席の種類にかかわらずFree Wi-Fiが利用できません。
特急スーパーおき・スーパーまつかぜ号の車内紹介
普通車指定席・自由席車内
車内全景
在来線特急らしい2列+2列の座席配置です。
座席
グレー系のモケットが地味落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
座席の基本構造は「しらさぎ」や「くろしお」の一部車両に似ています。
最新ではありませんが、見劣りするような座席でもありません。
車椅子対応座席
バリアフリー設備はさすがJR世代といったところで、1号車には車椅子対応座席が2席設置されています。
座席回転ペダル
座席同士を向かい合わせて使用したいときは座席側面下部のペダルを踏みながら座席を回しましょう。
コンセントなし
コンセントは設置されていません。
リクライニング
リクライニング角度は充分と言っていいでしょう。それなりに倒れます。
リクライニングは肘掛け側面のボタンを押すことで無段階に調整可能です。
ベストポジションを見つけましょう!
テーブル
背面テーブル
テーブルは2種類用意されています。まずは一般的で大きめの「背面テーブル」。
パソコン作業や食事に適したサイズです。
筆者もぜひパソコンで作業してみようと思い、Wordを開きましたが揺れで酔いかけたので断念。ならば食事はどうかと弁当を広げましたが、弁当箱が落ちそうになるわペットボトルは飛ぶわでかなりアクロバティックな昼食になりました。
揺れはなんとかしてほしいですね。
カップコーヒーなどは「蓋がかぶさっていても」極力避けたほうが良いでしょう。
さて、背面テーブルの特性上目の前に前席がないと設置できませんので、最前列の座席は壁に固定されたテーブルを利用することになります。サイズは劣ります。
側面テーブル
2つ目のテーブル、側面ミニテーブルです。こちらは缶ビールとわさび柿ピーを展開するのに最適ですが、それはあくまで他の特急の場合であって、わさび柿ピーをぶちまける可能性や缶ビール(開栓済み)を自由落下させてしまう可能性を考慮すると、自由席特急券を置いておく程度の用途でしょうか。スマホなどの小物も置いておけます。
側面テーブルの使用方法
そんな側面テーブルは肘掛けに隠れており、まず進行方向に向かって引き出した後手前に倒すことで使用可能です。
テーブルは併用可能
背面テーブルと側面テーブルは併用可能です。写真でみるとわかりますが、先に側面テーブルを展開する必要があります。
枕カバー
座席と後頭部が触れる辺りには、白の枕カバーが設置。
背面ポケット
雑誌や新聞などを入れておけるポケットが設置されています。
フック
座席の背面などにフックが設置されています。
お土産袋などを掛けておけます。
肘掛け(アームレスト)
座席中央のアームレストは格納可能です。
カーテン
カーテンは横にスライドさせるタイプのものです。
窓
窓は標準的なサイズでしょう。充分景色が楽しめます。
窓際
窓際は他の特急車両と比べると幅が狭く、飲料などを置いておくことは厳しいです。
棚
座席上部の棚には少し大きめの荷物も置いておけます。
忘れ物に注意しましょう。
座席番号
座席番号は棚の裏面に記載されています。
指定席の場合は手元の特急券と照らしわせて間違いのないように着席しましょう。
情報表示液晶・トイレランプ
停車駅などの情報を表示する液晶と、トイレの使用状況がわかるランプが客室両端に設置されています。
座席からトイレの空き具合がわかるのはありがたいですね。
特急スーパーおき・スーパーまつかぜ号のその他設備
トイレ
スーパーおき号の場合、最長で5時間近く走破するのでもちろんトイレが設置されています。
ごみ箱
ごみはごみ箱に捨てましょう。
フリースペース
フリースペースです。元喫煙室です。沿線のパンフレットが置いてあったりしています。気分転換には最適です。
非常用設備
非常用設備もしっかり搭載。デッキに格納されています。
特急スーパーおき・スーパーまつかぜ号のまとめ!
今回はJR西日本のスーパーおき・スーパーまつかぜ号を紹介しました。
誕生背景や需要を考えるとなおさら、特急列車に必要な部分だけを取り出して制作した車内、といった印象です。
しかし、乗り心地は(揺れを除くと)快適そのものです。
登場から20年ですから、そろそろ更新があってもおかしく無いですが、需要等も踏まえて慎重に判断するでしょう。後継車両もまだ早いですしね。
山陰本線では数少ない優等列車ですから、今後も活躍してくれることを祈っています。
機会があれば、ぜひご利用ください。
参考文献・権利・ポリシー
- JTB小さな時刻表(2024年春号)
-
スーパーおき:JRおでかけネット(2024年6月5日アクセス)
-
スーパーまつかぜ:JRおでかけネット(2024年6月5日アクセス)
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