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aboutしおかぜ号・いしづち号
しおかぜ号・いしづち号は、JR四国が運行する特急列車です。
しおかぜ号は岡山から瀬戸大橋を渡って四国に入り、愛媛県の松山を目指します。
いしづち号は、松山を目指すという点ではしおかぜ号と同じですが、スタート地点が本州ではなく、四国の高松です。
そんなしおかぜ号・いしづち号は合流点である途中の宇多津駅で分割併合を行うことで効率的に運行されています。(一部の列車は単独で運転されています。)
しおかぜ号・いしづち号が経由する「予讃線」は瀬戸内海に沿うように線路が敷かれており、途中きめ細やかに停車していき、様々な需要を獲得しています。
この列車は高知方面の「南風号」、本四連絡快速の「マリンライナー」と共にJR四国の稼ぎ頭でもありますから、新型車両もいち早く投入されています。
しおかぜ号・いしづち号以外にも、南風号などに新型車両が導入されています。
今回はしんなしおかぜ・いしづち兄弟を徹底解説していきます。
しおかぜ号・いしづち号の運行区間・停車駅
運行区間
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停車駅
しおかぜ号・いしづち号車両編成
- 普通車自由席
- 普通車指定席
- グリーン車指定席
の3種類の座席があります。
しかし、列車によってはグリーン車が設定されていなかったり、号車が異なったり、指定席が少なかったりと、ばらつきが大きいです。
そのため一律でこちらで紹介できませんので、JR四国の公式サイトや時刻表に頼ることをおすすめします。
以下のサイトを御覧ください。
時刻表についても紹介しています!ぜひ御覧ください。
しおかぜ号・いしづち号のの使用車両
いずれも国鉄民営化後に誕生した車両です。運行区間が全て電化されているため、電車特急となっています。
8000系は1992年に登場したJR四国で初めての電車特急車両です。
8600系は2014年に投入された新世代の電車特急車両で、バリアフリー設備等も備わっています。
なお、旧世代の8000系に関しても順次改装工事が実施されています。
特急券はチケットレスが便利!(案件ではありません)
JR四国ではJR西日本の予約サイト「e5489」や、スマートフォンアプリ「しこくスマートえきちゃん(略してスマえき)」等でチケットレス特急券を購入することが可能になっています。
特に「スマえき」では、PayPayによる決済も可能となっており、QRコード決済への対応が少ない鉄道業界の中では非常にありがたい存在です。
「スマえき」では、特急券の他にも、乗車券やフリーきっぷ等も購入可能です。「スマえき」限定のお得な企画切符も発売されていますので、ぜひご利用ください!
しおかぜ号・いしづち号のFree Wi-Fi
車内では座席の種類にかかわらずFree Wi-Fiが利用可能です。
しおかぜ号・いしづち号の車内紹介(8600系)
- 今回紹介する写真は全て「8600系」の画像です。列車によっては8000系で運行されます。実際に利用した際の内装や設備が異なる可能性に留意してください。
- また、撮影に際しては特急券を購入した上で自由席車両を利用しました。自由席車両は2席専有しなければ席の移動が可能ですので、画像にも異なる2つの座席が写っていますがその点をご理解ください。
普通車(指定席・自由席)車内(8600系)
車内全景
在来線特急では一般的な2列+2列の座席配置です。座席の色はオレンジ系とグリーン系の2種類です。
座席
JR東日本とよく似た座席です。
車椅子対応座席・車椅子スペース
車椅子対応座席が設置されています。
また、車椅子のまま乗車可能なスペースも用意されています。
コンセント
通路側座席も含め、全ての座席にコンセントが設置されています。
電圧が変化する可能性がありますのでその点に関してはご注意ください。
リクライニング
リクライニング角度は充分に満足できる水準です。
座面も連動してスライドしますので、見た目よりも倒れている感覚を味わうことが可能です。
リクライニング・座面スライドは肘掛け側面のボタンを押すことで無段階に調整可能です。
ベストポジションを見つけましょう!
テーブル
背面テーブル(全座席に設置)
全席に背面テーブルが設置されています。仕事をしたり、食事をしたり、活用方法は様々です。
最前列は前に座席がないことから、壁に固定されたテーブルを使用します。
側面テーブル(一部座席に設置)
一部座席では、背面テーブルに加えて側面テーブルも使用可能です。
車椅子対応座席の前の列は、座席を転換した際に背面テーブルが用意できないため、側面テーブルが設けられていますが、進行方向によっては両方使用することができます。
テーブルは併用可能(一部座席のみ)
背面テーブル・側面テーブルが両方使用できる座席であっても、テーブルは併用可能です。
ですが併用してもあまりメリットは無いです。
枕
枕は高さを調節可能です。
特に強い力を加えなくても調節できます。ファスナーの仕組みが応用されています。
背面ポケット
雑誌や新聞などを入れておけるポケットが設置されています。
ドリンクホルダー
ペットボトルの飲料などを入れておけます。
物によっては入らない可能性もあります。
フック
座席の背面などにフックが設置されています。お土産袋などを掛けておけます。
アームレスト(肘掛け)
可動式アームレスト(ほとんどの座席)
ほとんどの座席に設置されている可動式アームレストです。
跳ね上げることが可能です。
固定アームレスト(一部の座席)
前述の側面テーブルが利用できる座席はグリーン車のような固定アームレストになっています。
フットレスト(足置き)
普通車にもフットレストが設置されています。もっとも、簡易的なフットレストで、土足で使用する面のみのフットレストです。
普通車にもフットレストが装備されている特急は少数派です。
カーテン
カーテンは上から引き下ろすタイプのものです。高さは無段階で調整可能です。
窓際
窓際には特急券やペットボトル・缶などが置いておけます。
自由席の場合、もしくはその他諸々の事情がある際は検札がありますので、すぐに特急券を提示できるように置いておきましょう。
JR四国は指定席でも検札が実施される時があります。
窓
窓は標準的なサイズでしょう。充分景色が楽しめます。
棚
座席上部の棚には少し大きめの荷物も置いておけます。荷物置き場も設置されていますが、荷物の内容によっては手元においておきたい場合もあると思いますから、そういった場合に重宝します。
忘れ物に注意しましょう。
座席番号
座席番号は棚の裏面に記載されています。指定席の場合は手元の特急券と照らしわせて間違いのないように着席しましょう。
情報表示液晶・トイレランプ
停車駅などの情報を表示する液晶と、トイレの使用状況がわかるランプが客室両端に設置されています。
座席からトイレの空き具合がわかるのはありがたいですね。
しおかぜ号・いしづち号のその他設備(8600系)
トイレ
多機能トイレが設置されています。新しい車両だけあってバリアフリー対応です。
荷物置き場
荷物置き場です。座席上部の棚と併用できます。貴重品は各自で身につけておきましょう。
ごみ箱
ごみはごみ箱に捨てましょう。
洗面台
洗面台は清潔感あふれるものです。
非常用設備
車内通報装置・非常灯・消火器などの非常用設備もしっかり設置されています。
しおかぜ号・いしづち号のまとめ!
今回はJR四国の特急「しおかぜ号・いしづち号」を紹介しました。
JR四国の代表的特急かつ、普通列車の本数が少ない四国において通勤・通学の需要も支える交通の要となる列車でもあります。
充実の車内設備は、今までの取材経験からJR東日本の在来線特急「ひたち号」「あずさ号」の座席とよく似ています。
一方、細かいところ(トイレランプや洗面台の構造)などは、JR西日本の特急車両と似たようなものを感じます。
また、2014年登場ながら、バリアフリー設備等が非常に充実していて、2020年登場の「N700S」などとも遜色ない完成度となっている点が非常に素晴らしいです。
鉄道車両は数十年間利用されるものです。だからこそ、素晴らしいものを取り入れたいとのJR四国の強い意志を感じました。
今後も四国の交通を支えるしおかぜ・いしづち兄弟にぴったりな車両です。
機会があれば、ぜひご利用ください。
参考文献・権利・ポリシー
- JTB小さな時刻表(2024年春号)
- 8600系 - JR四国(2024年5月10日アクセス)
-
時刻表・運賃・列車編成 | JR四国(2024年5月10日アクセス)
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