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about特急きのさき号
特急きのさき号は、京都から山陰本線を経由して福知山駅・豊岡駅・城崎温泉駅を目指す、JR西日本の特急列車です。
城崎温泉は兵庫県北部の温泉郷で、古くから文豪などの著名人に愛されてきた地でもあります。
城崎温泉と関西を結ぶ特急列車は多数あり、きのさき号の他にも、福知山線を経由して大阪と城崎温泉を結ぶ「こうのとり号」、播但線を経由して大阪と鳥取方面を結ぶ「はまかぜ」号などが運行されています。
今回は、北近畿方面の特急街道をひた走る、北近畿特急の代表格とも言えるきのさき号をたくさんの写真と図で紹介します。
きのさき号の運行区間・停車駅
運行区間
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停車駅
特急きのさき号の車両編成
車両編成
車椅子対応座席は、287系が2号車、289系が3号車に設置されています。
座席の種類
- 普通車指定席
- グリーン車指定席
の2種類の座席があります。かつては自由席が設定されていましたが、現在は全車指定席となっています。
代表的な設備の違いは以下のとおりです。
かつては自由席が設定されていましたが、近年の指定席化の波をうけ、全車両指定席となりました。
特急きのさき号の使用車両
2011年に登場した比較的新しい「287系」と、北陸特急の余った車両を転用した「289系」が使用されています。
両者の設備にほとんど違いはなく、きのさき号では287系が使用されやすい傾向にあります(あくまで傾向であって確実ではありません)。
特急券はチケットレスが便利!(案件ではありません)
JR西日本では予約サイト「e5489」を利用してチケットレス特急券を購入することが可能になっています。
スマートフォンアプリ「WESTER」をインストールするとe5489に簡単アクセス!
「e5489」では、コンビニでの現金払いも可能です!
「e5489」では、特急券の他にも、企画乗車券等も購入可能です。ぜひご利用ください!
特急きのさき号にはFree Wi-Fiなし
車内では座席の種類にかかわらずFree Wi-Fiが利用できません。
特急きのさき号の車内紹介(287系)
- 今回紹介する写真は全て「287系」の画像です。列車によっては289系で運行されます。実際に利用した際の内装や設備が異なる可能性に留意してください。
- 普通車指定席は紹介していません。
グリーン車指定席車内(287系)
車内全景
グリーン車らしい2列+1列の座席配置です。
茶色の座席と間接照明が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
座席
コンセント
通路側座席も含め、全ての座席にコンセントが設置されています。
コンセントは肘掛けの側面に設置されています。
電圧が変化する可能性がありますのでその点に関してはご注意ください。
リクライニング
リクライニング角度は充分過ぎると言っていいでしょう。見た目からしてかなり倒れます。
リクライニング・座面スライドは肘掛け側面のボタンを押すことで無段階に調整可能です。
ベストポジションを見つけましょう!
テーブル
二つ折りのテーブルが設置
全席に肘掛け内臓のテーブルが設置されています。座席背面のテーブルは無いので、全座席同じ種類のテーブルです。
テーブルの使用方法
テーブルは折りたたんだまま利用しないで!
この種のテーブルは、折りたたんだ状態でミニテーブルとして利用できるものが大半ですが、こちらのテーブルに関しては、折りたたまず、展開して利用することを推奨します。理由としては、
- グラグラする
- 水平にならない
の2点で、それもそのはず。注意書きに「展開して使用してください」と記載されていました。そういった仕様のものは初めて見かけましたが、利用される際はご注意を。
枕
「ふかふか」というオノマトペがこれ以上無い程に似合う枕です。
枕は高さを調節可能です。
JR西日本の特急グリーン車では特段珍しくは無いですが、普通車にはこういった枕は無いので、差別化ポイントの一つとなっています。
背面ポケット
雑誌や新聞などを入れておけるポケットが設置されています。
ドリンクホルダー
ペットボトルの飲料などを入れておけます。
物によっては入らない可能性もあります。
前述のテーブルと併用できますが、テーブルを先に展開しておく必要があります。
フック
座席の背面などにフックが設置されています。お土産袋などを掛けておけます。
フットレスト
グリーン車のみの装備、フットレストは両面使用でき、デフォルトでは土足で使用する面となっています。足で器用にひっくり返すと、靴を脱いで利用できる座席と同じモケットの面が登場します。
フットレストで個人的に好印象だったのは、靴を脱ぐ面を使用している際、足を乗せていなくても土足面に戻らなかった点です。
足を乗せておかないと勝手に戻ってしまうフットレストが多い中、ゆったりと足を休ませることができます。
肘掛け(アームレスト)
中央の肘掛けは固定されたものです。どっしりとしており、肘の乗りも良いです。
カーテン
カーテンは横にスライドさせるタイプのものです。
窓
窓は標準的なサイズでしょう。充分景色が楽しめます。
窓際
指定席のため、検札は基本的に無いですが、窓際には切符や飲料などをおいておけます。
棚
座席上部の棚には少し大きめの荷物も置いておけます。
忘れ物に注意しましょう。
ブランケット(貸出)
グリーン車では、ブランケットの貸出サービスが利用できます。
JR各社が独自色を強める中、ブランケットの貸出は全国各地のグリーン車で見かけることができる数少ないサービスです。
座席上部の棚の端に置かれています。
座席番号
座席番号は棚の裏面に記載されています。手元の特急券と照らしわせて間違いのないように着席しましょう。
情報表示液晶・トイレランプ
停車駅などの情報を表示する液晶と、トイレの使用状況がわかるランプが客室両端に設置されています。
座席からトイレの空き具合がわかるのはありがたいですね。
特急きのさき号のその他設備(287系)
トイレ
中距離特急ですから、多種多様なトイレが設置されています。
ごみ箱
ごみはごみ箱に捨てましょう。
洗面台
洗面台は清潔感あふれるものです。他のJR西日本の特急と同じように、カーテンで仕切ることが可能になっています。
鏡
全身が見える鏡が設置されています。下車する際、こちらでネクタイや髪型を見直してみては?
多目的室
多目的室が設置されています。体調不良等で利用したい際は乗務員に申し出ましょう。
特急きのさき号のまとめ!
今回はJR西日本の「特急きのさき号」を紹介しました。
高水準な車内となっており、グリーン車に乗車しましたが非常に快適な移動時間を過ごすことができました。
外国人観光客も着々と増え、城崎温泉郷への注目度も高まっています。
また、福知山駅などから京都方面への通勤等に非常に便利な特急です。
高速バスとの競合で、今後も良い進化を遂げてくれることを期待しています。
機会があれば、ぜひご利用ください。
参考文献・権利・ポリシー
- JTB小さな時刻表(2024年春号)
-
きのさき:JRおでかけネット(2024年5月13日アクセス)
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