交通解説ブログ uwemaの日記 

<2023年最新>JR西日本「A-SEAT」を大量の写真で解説!料金・運行区間・座席・Wi-Fiなど

目次

aboutA-SEAT

A-SEATは、JR西日本が運行している「新快速」に設定されている有料の指定席です。座席指定券予め購入することが必須です。追加料金は決して安くは有りませんが、特急の普通車並の設備が提供されています。

A-SEATの運行区間

JR西日本HPより

新快速自体は、敦賀駅米原駅にも乗り入れているのですが、A-SEATが連結されている車両の都合により、東海道本線経由の新快速のうち、野洲(or草津)~網干(or姫路)

間にのみ設定されています。

A-SEATの設定がある列車

関東には普通列車グリーン車が主要線区で提供されており、ほぼすべての列車でそれらを利用できますが、A-SEATは一部列車にのみ設定されています。本数は決して多いとは言えませんが、通勤通学・帰宅時間に集中して設定されています。全く本数がないというわけでも有りません。

A-SEATが設定されている新快速の時刻表はJRのHPをご確認ください。

www.jr-odekake.net

なお、A-SEATが設定されている新快速には「新快速◯号」の名称が付与されます。

指定席券の発売箇所

みどりの券売機や、JR西日本のインターネット予約サービス「e5489」でも取り扱いがあります。また、e5489で紙の切符ではなく「チケットレス指定券」を選択した場合(クレジットカードの登録必須)、通常840円の指定席料金が600円に割引されます。

e5489で「紙の切符を受け取る」を選択した場合、この割引は適用されませんのでご注意を。

料金

料金は均一です。どの駅から乗車しても、どの駅で下車しても、指定席料金は変動しません。料金は、以下のとおりです。

紙の切符

840円

チケットレス特急券(e5489のみ)

600円

但し、乗車には指定席券に加えて乗車区間の乗車券が必要です。指定席券のみでは改札に入ることすらできませんのでご注意を。

検札・乗務員

A-SEAT車両には乗務員の方が乗車されています。誤ってA-SEATエリアに入ってしまった一般の乗客の方に対する説明や、訪日外国人の方々に対しては外国語で乗車案内を行われておりました。また、駅を発車する度に、座席の指定状態が表示された端末と実際の車内を照らし合わせ、不正乗車を防いでおられます

指定席なので実際の切符を提示する検札はありませんが、常に乗務員の方が確認されておられます。不正乗車は絶対にやめましょう

設備

座席

座席

特急並の座席が並びます。

2+2の配列が並ぶ。

JR西日本の標準的な特急用の座席
背面テーブル

大型背面テーブルを装備。肘掛けにはテーブルが装備されていない。

最前列のみこのようなテーブルになっている。
カーテン(日よけ)

カーテンは無段階固定式

窓側座席は、窓のふちに飲み物などを置くことができる。
リクライニング

リクライニングボタン。リクライニングはかなり倒れる

前席の方がかなり倒されておられましたが、そこまで窮屈な思いはしませんでした。
コンセント

コンセントも装備。肘掛けの先端に設置されている。

棚・座席番号

座席番号は棚に貼り付けられている。

背もたれの端の突起(持ちて)の点字や文字でもわかる
ポケット

背面テーブルの下にはちょっとした小物を入れることができるメッシュポケットが装備。
フック

フック。
枕カバー

枕カバーは合皮。
足元

フットレストは有りません。

Wi-Fi

JR_WEST_TRAIN_Wi-Fiが無料で利用できます。

ネットの閲覧ぐらいなら余裕でしょう。(時間帯や場所に左右されます)

トイレ

A-SEAT利用者専用では有りませんが、A-SEAT車両にはトイレが設置されています。

トイレの側には、優先座席の一人用ロングシートが設置。(これは指定席券不要)

荷物置き場

荷物置き場も設置されています。

防犯カメラ

近年の鉄道車両のスタンダードとなりつつある防犯カメラ。

情報表示ディスプレイ

情報表示ディスプレイでは、次の停車駅はもちろん、遅延などの運行情報も表示されます。

最後に

以上、A-SEATの完全紹介でした。紙の切符だと財布に結構なアタックを受けますが(学生なら特に)、雰囲気は最高です。照明も温かみがあるものになっており、中吊り広告やつり革がないA-SEATエリアは、リラックスして作業や休憩ができる空間です。

確実に座れるという安心感も半端なく、値段の価値は十分にあるといえるでしょう。今後も拡大してほしいサービスです。

新快速を利用される方は時間が合えばぜひA-SEATをご利用ください。